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埼玉の帯状疱疹ワクチン助成|15市の自己負担額を比較

埼玉15市の帯状疱疹ワクチン助成の比較。カレンダーに2027年3月31日の期限、注射器のイラスト、「組換え2回18,000〜36,400円」「65・70・75…歳が対象」の文字 くらし・行政

この記事のポイント:帯状疱疹ワクチンは2025年度から定期接種になり、2026年度(2027年3月31日まで)は今年度中に65・70・75・80・85・90・95・100歳になる人が、市の助成を受けて接種できます。自己負担は市によって違い、2回打つ組換えワクチンの合計は熊谷市の18,000円からさいたま市の36,400円まで、県内15市で約2倍の差があります。組換えワクチンを選ぶなら、1回目は2027年1月末までに打つのが安全です。

「65歳になったら案内が来ると聞いたけれど、いくらかかるのか」「親が80歳だが、今年が対象なのか」。帯状疱疹ワクチンは2025年4月から予防接種法の定期接種になりましたが、自己負担額は市が決めるため、同じワクチンでも住んでいる市で値段が変わります。さらに、対象年齢を5歳刻みにした経過措置は2029年度までで、今年度の対象者が打たずに年度を越すと、多くの市では次の助成の機会がありません。ここでは県内15市の2026年度(令和8年度)の案内を、2026年10月25日時点で各市の公式サイトで確かめて比べました。

埼玉県内15市の帯状疱疹ワクチン定期接種の自己負担を比べた棒グラフ。組換えワクチン2回の合計は熊谷市18,000円が最も安く、川口・越谷・草加・戸田24,000円、新座・朝霞28,000円、川越30,880円、上尾33,200円、春日部36,000円、狭山36,040円、久喜・入間36,120円、所沢36,300円、さいたま市36,400円。期限は2027年3月31日
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今年度、助成を受けられるのは誰?

対象は、接種する日に住民登録がある市で、2026年4月2日〜2027年4月1日の間に次の年齢の誕生日を迎える人です。生年月日で言うと次のとおりで、15市とも同じです。

65歳1961年(昭和36年)4月2日〜1962年(昭和37年)4月1日生まれ
70歳1956年(昭和31年)4月2日〜1957年(昭和32年)4月1日生まれ
75歳1951年(昭和26年)4月2日〜1952年(昭和27年)4月1日生まれ
80歳1946年(昭和21年)4月2日〜1947年(昭和22年)4月1日生まれ
85歳1941年(昭和16年)4月2日〜1942年(昭和17年)4月1日生まれ
90歳1936年(昭和11年)4月2日〜1937年(昭和12年)4月1日生まれ
95歳1931年(昭和6年)4月2日〜1932年(昭和7年)4月1日生まれ
100歳1926年(大正15年)4月2日〜1927年(昭和2年)4月1日生まれ

このほか、60〜64歳でHIVによる免疫機能の障害がある人(身体障害者手帳1級相当)も対象です。70歳以上の5歳刻みは2025〜2029年度の5年間だけの経過措置で、上尾市の案内では2030年度以降は65歳の人だけになる予定です。助成は定期接種として生涯1回で、自費ですでに接種を終えている人は原則対象外です。

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市によっていくら違う?15市の自己負担額

ワクチンは、1回で済む「生ワクチン(ビケン)」と、2か月以上あけて2回打つ「組換えワクチン(シングリックス。市によって不活化ワクチンと表記)」の2種類で、どちらかを選びます。下の表は、組換えワクチン2回の合計が安い順に並べたものです。

市生ワクチン(1回)組換え(1回)組換え2回の合計50歳以上の任意接種助成
熊谷市2,500円9,000円18,000円あり(生4,500円・組換え1回12,000円を助成)
川口市4,000円12,000円24,000円あり(定期と同じ自己負担・市内医療機関のみ)
越谷市4,000円12,000円24,000円定期のページに案内なし
草加市4,000円12,000円24,000円定期のページに案内なし
戸田市4,000円12,000円24,000円2025年度で終了
新座市4,000円14,000円28,000円定期のページに案内なし
朝霞市4,000円14,000円28,000円定期のページに案内なし
川越市5,060円15,440円30,880円定期のページに案内なし
上尾市4,600円16,600円33,200円定期のページに案内なし
春日部市4,000円18,000円36,000円あり(1回上限4,000円・接種前の申請が必要)
狭山市4,820円18,020円36,040円定期のページに案内なし
久喜市4,860円18,060円36,120円定期のページに案内なし
入間市4,860円18,060円36,120円2025年度で終了
所沢市4,950円18,150円36,300円定期のページに案内なし
さいたま市5,000円18,200円36,400円あり(定期と同じ自己負担・市内医療機関のみ)

「組換え2回の合計」は各市の1回あたりの自己負担を2倍して編集部が計算しました。生ワクチンは2,500円〜5,060円と差が小さい一方、組換えワクチンは1回9,000円〜18,200円と開きが大きく、2回打つと熊谷市とさいたま市では18,400円違います。生活保護を受けている人などは、多くの市で自己負担が免除されます(越谷市・狭山市は定期接種のページに記載がないので、市に確認を)。さいたま市と戸田市は、住民税非課税世帯も免除の対象ですが、書類の提示や事前の無料券の申し込みが必要です。さいたま市は、接種後に申し出ても返金はできません。

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生ワクチンと組換えワクチン、どちらを選ぶ?

値段だけ見れば生ワクチンが安く、1回で終わります。組換えワクチンは費用も通院の手間も2倍かかります。2種類は効果や副反応の特徴が違い、詳しくは各市が配っている説明書に書かれています。また、生ワクチンは病気や治療で免疫が落ちている人は接種できないことがあります。持病のある人や、薬を飲んでいる人は、どちらが向いているかをかかりつけ医と相談して決めるのが近道です。

迷っている間に年度末が近づくのが、いちばんもったいないパターンです。組換えワクチンは2回とも年度内(2027年3月31日まで)に打たないと、2回目が助成の対象外になります。所沢市と越谷市は、1回目を2027年1月末(所沢市は1月31日)までに受けるよう案内しています。春日部市は1回目を12月末までに受けるよう勧めています。2か月の間隔を考えると、ほかの市でも遅くとも1月中、できれば12月中に1回目を済ませておくのが安全です。

締切 定期接種の期限は2027年3月31日(水)。組換えワクチンを選ぶ人は、1回目を遅くとも1月末までに(春日部市は12月末までを推奨)。期限を過ぎると全額自己負担(任意接種)になり、70歳以上の経過措置は2029年度で終わるため、対象年齢を逃すと次の機会がない人もいます。

50歳以上なら、定期の対象外でも助成がある?

定期接種の年齢に当たらない50歳以上の人にも、市が独自に費用を助ける場合があります。15市のうち、2026年度も続けていると確認できたのは4市です。さいたま市と川口市は定期接種と同じ自己負担額で受けられ(どちらも市内の実施医療機関に限る)、熊谷市は生ワクチン4,500円・組換えワクチン1回12,000円を助成、春日部市は1回あたり上限4,000円を助成します。春日部市は接種の2週間以上前に依頼書の申請が必要で、申請せずに受けると助成されないので注意してください。

2026年度も実施 さいたま市・川口市・熊谷市・春日部市
2025年度で終了 戸田市・入間市
案内なし ほかの9市(定期接種のページに記載なし)

反対に、戸田市と入間市は2025年度で50歳以上への助成を終えました。ほかの9市は、定期接種のページに50歳以上の助成の案内がありませんでした。15市以外の市町村に住んでいる人は、市役所・町村役場のホームページの「予防接種」のページで確かめられます。別の事業として実施している可能性もあるので、受ける前に市の保健センターなどで確かめてください。なお、任意接種の助成を一度受けた人は、のちに定期接種の年齢になっても助成を受けられない市があります(川口市など)。

受けるときの流れと、よくある疑問

多くの市では、対象者に3月末〜5月ごろ、はがきや封書で接種券や案内を送っています(川越市・川口市は予診票を送らず、医療機関に置いてあります)。接種を受ける医療機関に予約し、届いた接種券や本人確認書類を持って行き、窓口で自己負担額を払う流れです。

案内のはがきをなくした

市の保健センターなどに連絡すれば再発行や予診票の取り寄せができます。入間市のようにネットで予診票を申し込める市もあります。

市外の病院でも受けられる?

多くの市は、埼玉県内の指定医療機関なら定期接種を受けられます。ただし、市の予診票を事前に取り寄せる必要がある市が多く(草加市・入間市など)、50歳以上の任意接種の助成は市内の医療機関に限る市もあります。県外での接種は、入院中などの事情がない限り助成されません。

昔、自費で1回だけ組換えワクチンを打った

朝霞市や川越市では、残りの1回を定期接種として受けられると案内しています。扱いは市によって違うので、医療機関か市に確認を。

秋冬の予防接種の費用は、インフルエンザ予防接種の市町村比較でもまとめています。市町村による負担の違いは国保税の比較も参考になります。

出典

金額・期限は2026年10月25日時点で各市の公式サイトを確認したものです。医療機関によって予約の要否や実施日が違うので、接種前に医療機関と市の案内を確認してください。ワクチンの効果や副反応は、厚生労働省や各市の説明書、医師の説明を参考にしてください。

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