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八潮市議に当選無効の裁決|トップ当選、生活の本拠認めず

八潮市議選でトップ当選した市議に、埼玉県選管が10月23日に当選無効の裁決をしたことを伝える、投票箱と「無効」の印のイラスト くらし・行政

埼玉県選挙管理委員会は10月23日、2025年9月の八潮市議選でトップ当選した福野未知留さんについて、当選を無効とする裁決をしました。選挙の期日まで引き続き3か月以上、八潮市内に生活の本拠があったとは認められず、立候補に必要な住所の条件を満たしていなかったという判断です。市選管が当選を有効とした決定を、県選管が取り消しました。

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何が決まった?

県選管は23日の委員会で、住民2人の審査申立てを認めました。八潮市選管は2025年12月22日、当選無効を求める住民の異議の申し出を棄却していましたが、県選管はこの決定を取り消し、福野さんの当選を無効としています。

選挙ドットコムによると、福野さんは定数21・候補者27人の市議選で2,188票を集め、2位と67票差の1位で当選していました。

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なぜ当選無効になった?

市議選の被選挙権を得るには、選挙の期日まで引き続き3か月以上、その市内に住所があることが必要です。住所は住民票の置き場所だけでなく、実際にどこで寝起きし暮らしているか(生活の本拠)で判断されます。

住民2人は、福野さんの生活の本拠は八潮市内ではなく草加市内にあったと主張していました。県選管は委員による現地調査と証人尋問を行い、福野さんに供述や証言を裏づける証拠を出すよう求めましたが、度重なる催促にも提出はなく、供述や証言は信用できないと判断しました。そのうえで、生活の本拠は八潮市内のビルにも、住民側が主張した草加市内のマンションにもなかったと認定し、被選挙権がなかったと結論づけています。

福野さん側の主張や裁決への受け止めは、県の発表や報道では確認できていません。

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これまでの経緯は?

2025年9月7日八潮市議選の投開票。福野さんがトップ当選
2025年9月22日住民2人が市選管に異議を申し出る(住所の条件を満たしていない可能性)
2025年12月22日市選管が異議の申し出を棄却
2026年1月7日住民2人が県選管に審査を申し立てる
2026年10月23日県選管が当選無効の裁決

県選管は申立てから60日以内をめどに裁決するよう努めるとしていましたが、結論まで9か月余りかかりました。

今後どうなる?

裁決に不服がある場合は、裁決書を受け取った日、または裁決の要旨が告示された日(10月23日)から30日以内に、県選管を相手に高等裁判所へ訴訟を起こせます。30日目の11月22日が日曜、23日が祝日にあたるため、期限は11月24日(火)になる見込みです。訴訟が起これば高裁で争われ、起こらなければ裁決が確定します。この裁決の段階で福野さんが市議の職をすぐ失うかどうかは、県の発表には書かれていません。

入間市でも争われた「生活の本拠」

市議の住所をめぐる争いは、埼玉では最近もありました。入間市では、2025年3月の市議選でトップ当選した市議について、市選管が6月に当選無効を決定し、市議の審査申立てを県選管も11月に棄却しました。選挙ドットコムによると、この市議は2026年3月16日付で辞職し、4月に繰り上げ当選が出ています。

入間市は市選管・県選管とも無効と判断したのに対し、八潮市は市選管が有効とした判断を県選管が覆した点で、逆の流れになりました。

出典

確認日:2026年10月25日

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