この記事のポイント:和光市駅北口の再開発ビル(28階予定・高さ約100m)は、和光市の資料では2028〜2030年度に工事から完成までを行う予定です。2024年の資料より約2年後ろにずれました。ビルの3階には市の窓口や交流スペースが入る計画で、使えるのは2031年度以降。駅前広場は2029〜2030年度に工事の予定です(2026年10月27日時点)。
東武東上線と東京メトロ有楽町線・副都心線が乗り入れる和光市駅。南口には駅ビル「エキア プレミエ和光」と駅前広場がそろっていますが、北口は区画整理の途中で、駅前の街並みはこれからつくられる段階です。その北口の駅前約0.7ヘクタールに、店と住宅、市の施設が入る高層ビルを建てるのが「和光市駅北口地区第一種市街地再開発事業」です。
「結局いつできるの?」「何が入るの?」「工事中はどうなるの?」という疑問に、市の最新資料(2026年3〜4月)で答えます。

北口に何ができる?28階ビルの中身
計画では、駅の北側に1棟のビルを建てます。低層部に店や公益施設が入り、その上が住宅の高層部です。市の資料では高さ約100m・28階の予定です。1階には駅から北へ抜ける通路(ガレリア)を設け、駅前広場とつなぐ案が示されています。
| 場所 | 和光市駅北口の駅前(再開発の区域は約0.7ha) |
|---|---|
| 用途 | 住宅、商業・業務、公益施設、駐車場 |
| 規模 | 高さ約100m(28階予定)、延床面積約56,500㎡、敷地約7,100㎡ |
| 進める人 | 地権者でつくる「和光市駅北口地区市街地再開発準備組合」(2021年12月設立)。事業協力者は三菱地所レジデンス・三菱地所・大京 |
| 住宅の戸数・入る店 | 公式の資料に記載なし(未発表) |
マンションの戸数や販売時期、どんな店が入るかはまだ発表されていません。市の概要資料も「現在も準備組合で検討を進めているため、今後変更される可能性があります」と注記しており、ここから先は組合の手続きが進むにつれて決まっていきます。
いつ完成する?2024年の計画から約2年ずれた
市の「検討状況の概要」(2026年4月時点)では、2026年度に組合の設立認可、2027年度に権利変換計画の認可(地権者の土地や建物の権利を、新しいビルの床に置き換える手続き)、そして2028〜2030年度に工事着工から竣工までと予定が並んでいます。
2024年5月時点の市の資料では、工事着工から完成までは「2026〜2028年度」でした。予定はおよそ2年後ろへ動いたことになります。市の資料に遅れの理由は書かれていません。市のページ(2026年4月時点)では、地権者でつくる準備組合が施行予定者となり、民間事業者も加わって「事業認可に向けた具体的な検討」を進めている段階と説明されています。
注意 ここで紹介している年度はすべて市の資料の「予定」です。市は「今後の検討状況に応じて検討・工事のスケジュールは変更する可能性がある」としています。組合の設立認可が出るかどうかが、次の大きな節目です。
市役所の窓口も入る?ビル3階の公共施設
和光市は2026年3月、ビルの中に入れる公共施設の基本計画をまとめました。場所は低層部の3階部分で検討されていて、入れる機能は「窓口機能」「情報発信機能」「多世代交流スペース(活動スペース)」の3つ。駅に直結する立地を生かし、ちょっとした手続きや、勉強・サークル活動に使える場所をイメージした計画です。
計画づくりの前に市が行ったアンケートには1,292件の回答が集まり、子ども向けのワークショップでも「新しい建物にどんな場所がほしいか」を聞いています。計画案へのパブリックコメント(2026年2月)には、隣の練馬区の区民事務所のような窓口や図書館の窓口を望む意見が寄せられましたが、市は計画を修正していません。使えるようになるのは2031年度以降の予定。どの手続きができる窓口になるのか、広さはどのくらいかは、これから作る実施計画で決めるとしています。
駅前広場やバスはどう変わる?
ビルの北側には、バスやタクシーが発着する北口駅前広場(約4,700㎡)をつくります。市の資料では、基本設計が2025年12月〜2027年3月、詳細設計が2027年度、整備工事が2029〜2030年度の予定です。周りの区画整理の道路も、2027年3月から2028年9月にかけて順次できあがる計画が示されています。
もうひとつ注目なのが自動運転バスです。和光市は、和光市駅と和光北インター周辺の産業拠点を結ぶ自動運転バスの実証を2023年から重ねてきました。市の資料では、2030年度に「北口駅前広場発着ルート」での走行を予定しています。駅前広場が完成すれば、北口がバスの出発点になる見込みです。
今と完成後でどう変わる?
| 項目 | 今(2026年10月) | 完成後(予定) |
|---|---|---|
| 駅前の建物 | 区画整理の途中。高い建物はない | 28階・高さ約100mのビル(2030年度までに完成予定) |
| 駅前広場 | 北口は設計中(基本設計は2027年3月まで) | 約4,700㎡の広場。工事は2029〜2030年度 |
| 買い物 | 駅ビルの店は南口側 | ビル低層部に店(店名は未発表) |
| 市の窓口 | 再開発ビルの施設はまだない | ビル3階に窓口・交流スペース(2031年度以降) |
| バス | 自動運転バスは実証の段階 | 2030年度に北口広場発着ルートを予定 |
区画整理はいつ終わる?北口に土地や家がある人へ
北口一帯の約11.3haでは、和光市が2008年度から土地区画整理事業を進めています。総事業費は約175.4億円(うち市の負担は約122.3億円)、平均減歩率は21.67%。2026年3月に変更した現在の事業計画では、道路の工事は2034年度まで、換地処分は2035年度、清算金のやりとりを含めた事業の終わりは2036年度とされました。再開発ビルが建ったあとも、まわりの道路づくりはしばらく続くことになります。
よくある質問
和光市駅北口のタワーマンションは何階建て?
和光市の資料では28階建て・高さ約100mの予定です。低層部に店や公益施設、その上に住宅が入る計画です。戸数は公式に発表されていません。
工事はいつから始まる?
市の資料では、組合の設立認可が2026年度、権利変換の認可が2027年度、工事は2028年度からの予定です。具体的な着工日は発表されていません。
市の施設には何が入る?
窓口、情報発信、多世代交流スペースの3つの機能を入れる計画です。使えるのは2031年度以降で、細かな内容は今後の実施計画で決まります。
埼玉のほかの駅前再開発の進み具合は、蕨駅西口の再開発や大宮駅のGCS構想、開業予定の商業施設は埼玉の商業施設 開業予定一覧でまとめています。
出典
- 和光市「駅北口地区高度利用化(市街地再開発事業)の検討」(2026年4月3日更新)と添付の「和光市駅北口地区市街地再開発事業 検討状況の概要」(2026年4月時点)
- 和光市「和光市駅北口土地区画整理事業の概要」(2026年3月23日更新)
- 和光市「市街地再開発事業に伴う公共公益導入における基本計画の公表」(2026年3月30日更新)と「基本計画の策定について」(2026年3月16日)
- 和光市「市街地再開発事業に伴う公共公益施設の導入検討」(2025年11月25日更新)
- 和光市の資料「和光市駅北口駅前広場 周辺関連事業」、「和光市駅北口土地区画整理事業及び駅北口再開発事業検討状況の概要」(2024年5月時点)
確認日:2026年10月27日


