大宮駅とその周りを大きくつくり直す「大宮駅グランドセントラルステーション化構想(大宮GCS化構想)」は、2018年7月に策定されてから8年がたちました。駅西口ではビルや道路の整備が進んだ一方、東口の駅前広場はまだ計画づくりの段階で、完成時期も示されていません。2026年9月時点の状況をまとめました。
大宮GCS化構想とは
さいたま市が2018年7月に策定した、大宮駅周辺のまちづくりの構想です。次の3つを「三位一体」で進めるとしています。
- 駅前広場を中心とした交通基盤の整備
- 駅前広場に隣接する街区のまちづくり
- 乗り換えの改善などを含めた駅機能の高度化
構想の段階では、駅の東西を結ぶ新しい東西軸、交流広場の新設、交通広場の再整備、デッキでつながる開発街区などが挙げられていました。2021年3月には、具体化のための「大宮GCSプラン2020」が策定されています。

東口の駅前広場:3つの案を検討中
市の広報紙「GCS NEWS」の最新号(第27号、2026年4月発行)によると、2025年12月24日の第6回まちづくり調整会議で、市が交通広場のレイアウトについて次の3案(たたき台)を示しました。
- 案①:いまの案をもとに、デッキのあり方をはっきりさせる
- 案②:交流広場を広げ、駅改札の高さの動線(デッキ)を東側へ延ばす
- 案③:駅の中央連絡通路を延ばして中央通りの南側へつなぎ、中山道まで駅改札の高さで歩けるようにする
会議では、学識経験者から「権利者が将来像をリアルに想像できていない」との指摘があり、民間が主導する検討へ切り替える必要性が述べられました。2026年度以降は、開発街区ごとに実効性のある事業スキームを検討し、事業化に向けた検討を進めるとしています。
これより前の第25号(2025年3月)では、デッキ・駅前広場の位置・動線のあり方の見直しが課題に挙がり、「東口は青空が見えるデッキのない街に」という意見も紹介されています。東口駅前広場の完成目標年は、公表されている資料には書かれていません。
東口の再開発
- 大門町2丁目中地区:「大宮門街」として2022年3月にオープンし、事業は完了しています。
- 大門町3丁目中地区:約0.6haに地上21階・高さ約100mのビル(事務所・銀行・店舗など)を建てる計画です。2023年度に都市計画が決まりましたが、市のページでは「事業計画のスケジュールの見直しを行っております」としていて、組合設立や事業認可の時期は決まっていません。
西口の再開発
- 第3-B地区:「大宮サクラスクエア」として2025年7月に事業が完了しました。A棟13階(住宅60戸)とB棟28階(住宅522戸)に加え、幅16mと15mの都市計画道路も整備されています。
- 桜木1号線・2号線:2024年7月15日に暫定供用が始まりました。
- 第3-A・D地区:約1.5haに地上27階・高さ約100m、住宅約230戸と商業・業務施設、駐車場約400台のビルを建てる計画です。2022年3月に組合設立と事業計画の認可を受け、事業期間は2028年3月までの予定ですが、市のページでは事業スケジュールが遅れていて見直し中としています。
今後の予定
まちづくり調整会議は第6回(2025年12月)までが開かれ、第7回の日程は「決まり次第お知らせ」となっています。東口の広場の形が決まれば、周りの街区の再開発の中身や時期も具体的になっていきます。新しい動きがあれば、この記事に追記します。
出典
2026年9月30日時点の情報です。


