まずはここだけ:全線開通の日付は、2026年11月3日時点で埼玉県から発表されていません。残る未開通は朝霞市〜志木市の約2.9kmで、道路本体の工事は志木側が2027年度以降、朝霞側が2028年度以降の予定と報じられています。途中までの部分開通はせず、まとめて開通させる方針と県は説明しています。
外環道の和光北ICから富士見市の国道463号までを結ぶ国道254号バイパスは、地図で見ると両端ができているのに真ん中だけが途切れています。川越街道の混雑を避けたくて「いつつながるの?」と検索する人が多い道路ですが、結論から言うと、はっきりした日付はまだありません。
ただ、県の説明会資料を順に読むと、どこまで進んでいて、どの順で工事が進むのかは見えてきます。ここでは年度ごとの見通しと、工事の間に近くの人が気をつけたい点をまとめました。
今、どこまで走れて、どこが通れない?
全長は約6.85km。市ごとの内訳は和光市640m、朝霞市3,420m、志木市2,570m、富士見市220mで、半分は朝霞市を走ります。和光側の約2.56kmは2010年4月に暫定2車線で開通し、2020年3月に全線4車線になりました。富士見側の約1.4kmは2023年7月29日に開通しましたが、暫定3車線です。

残りは朝霞市上内間木から志木市中宗岡の県道さいたま東村山線までです。県の説明会スライドでは整備中の区間を2,870mとしています。第2期整備区間の4.29kmから開通済みの約1.4kmを引いた長さと一致します。報道には約2.6kmとするものもあります。
全線開通はいつ?年度ごとの見通し
確実に言えるのは「道路本体の工事が終わってから開通」という順番だけです。2024年3月の乗りものニュースは、用地取得などが順調なら2029年度をめざすと報じましたが、2025年10月の説明会スライドの工程表にも開通の日付は書かれておらず、示されているのは工事の流れと「令和10年度以降」といった実施時期の予定までです。2029年度は確定した予定として受け取らないほうがよさそうです。
- 2024年度志木側の工事が始まる
さいたま東村山線から宮戸橋通りまでの約850mで整地や準備を進めました。
- 2025年10月朝霞側の説明会
内間木公民館で2回開かれ、計69人が参加しました。同じころ朝霞側の準備工事が動き出します。
- 2026年2月志木市内で地盤改良
市道2373号線までの区間で地盤改良が始まっていると報じられました。
- 2027年度以降志木側で道路本体の工事
盛土で地盤を落ち着かせたあとに進めます。
- 2028年度以降朝霞側で道路本体の工事
水路の付け替えと軟弱地盤の対策を終えてからになります。
- 未定全線開通
日付は未発表です。残る用地の取得も関わります。
志木市の側だけ先に開通しない?
志木から南へ少しでも延びれば助かる、と考える人は多いはずです。2025年10月の説明会でも「部分開通の可能性」を問う質問が出ました。県の答えは、未開通部分を一体の区間と考えていて、さいたま東村山線から朝霞蕨線までの整備が済んだ後に開通させたい、というものでした。2023年の部分開通の後に周りの道路が混んでいるという指摘もこの場で出ています。少なくとも今の説明では、途中で区切って順に開ける計画ではありません。
開通すると何が変わる?武蔵野線の下はどう通る?
最大の変化は、外環道から富士見市の国道463号まで、川越街道(現道)を通らずに一本で行けることです。ただ、所要時間がどれだけ縮まるかの数字は、確認できた県の資料には載っていません。交通量について、KURU KURAは現道の1日平均が県平均の約2倍と紹介しています。
意外なのは、JR武蔵野線との交差です。当初の計画は高架の上を越える形でしたが、変更後は平面の道路で高架の下をくぐる形になったと、乗りものニュースが説明会資料から伝えています。県は3Dモデルで完成後の走行イメージを動画にしていて、県の動画案内ページから見られます。交差点の形や歩道橋の位置を先に確かめたい人に向いています。
| 気になる点 | 今 | 全線開通後の計画 |
|---|---|---|
| 外環道〜国道463号 | 途中で一般道へ下りて迂回 | バイパスで一本につながる |
| 車線 | 和光側4車線、富士見側は暫定3車線 | 一般部は上下各2車線、交差点には右折などの車線 |
| 幅 | 区間により異なる | 標準で36〜42m(環境施設帯を含む) |
| 自転車・歩行者 | 工事箇所は規制あり | 自転車の通行空間と歩道を整備 |
| 騒音 | ― | 低騒音舗装。防音壁は開通後の状況を見て検討 |
工事中、近くの道はどうなる?
確認を:説明会資料では、複数の場所で片側交互通行などの規制を予定し、一部は整備中の通行止め、工事の進み方によっては一時的な全面通行止めもあり得るとされています。時期は場所ごとに異なり、決まり次第、回覧などで知らせる形です。詳しくは朝霞県土整備事務所(048-471-4661)へ。
朝霞側は地盤が弱く、盛土や軟弱地盤の対策に時間がかかります。工事の時間帯は、県道朝霞蕨線との交差部は夜間を想定し、大型車の多い時間を避ける予定ですが、具体的な時間はまだ決まっていないと説明会の開催結果にあります。夜間の音が気になる近くの方は、回覧などの案内を確かめてください。
県道朝霞蕨線が大雨で冠水することを心配する声には、バイパスに降った雨はこの県道に流れ込まない計画だと県が答えています。大型車が出入りしている武蔵野線との交差付近については、主な道路との交差点を設けて、バイパス側へ誘導できる見込みです。
開通を左右する「残り3%」の用地
用地の取得率は全線で約98%、第2期区間で約97%です。数字だけ見ると終わり間近ですが、残りが解決しないと道路はつながりません。県は任意の交渉と並行して土地収用法の手続きも使って進めると説明しており、一部の土地については2025年8月に手続き開始の告示をしています。新盛橋東交差点の改良で追加の買収が必要になる見込みも示されました。開通時期の発表が慎重なのは、こうした事情も関わると考えられます。
よくある質問
Q. 通行料金はかかりますか?
開通済みの区間は一般の国道として走れます。未開通区間を有料にするという記述は、確認した県の資料にはありません。
Q. 川越までつながるのですか?
このバイパスの計画は和光市から富士見市の国道463号までです。その先は現道の国道254号に接続します。
Q. 説明会の資料はどこで読めますか?
埼玉県の説明会ページに、スライドと設計図面、開催結果があります。
和光市では和光市駅北口の再開発、富士見市では新庁舎の計画も同時に進んでいます。周辺の道路の計画は上尾道路の記事もあわせてどうぞ。
この記事の出典(2026年11月3日確認)
- 埼玉県 工事説明会(2025年10月10・11日):説明スライド、開催結果
- 埼玉県 説明会資料(2025年3月)
- 埼玉県 2023年7月29日開通の発表、道路開通情報
- 埼玉県 土地収用法に基づく周知
- 乗りものニュース:2024年3月18日、2025年12月8日、2026年3月9日
- KURU KURA(2025年7月15日):現道の交通量

