この記事のポイント:跡地にできるのは、ヤオコーを中心にした商業棟、地上15階・280戸のマンション、市の子育て関連の用地の3つです。解体は2026年11月頃まで、新築工事は12月1日からの予定です。工事の完了予定は商業棟が2028年4月、マンションが2029年3月で、全体の完成目標は2030年3月まで。店の開店日、テナント、マンションの価格は、まだ発表されていません(2026年11月3日時点)。
駅を出るとすぐ目の前にあった大きな建物が消え、仮囲いの向こうで解体が続く新所沢。2024年2月29日の閉店から2年半以上がたち、ようやく「次」が動き出します。ちょうど今月が、壊す工事から建てる工事へ切り替わる節目です。
この記事では、市議会の記録と現地の掲示をもとにした情報を並べ、近くに住む人が気になる「何が建つのか」「いつから買い物ができるのか」「工事中に何が変わるのか」を整理しました。出どころが報道や議員の発信の情報は、その旨を書いています。
パルコの跡には、結局何が建つ?
計画を大きく見ると、敷地を3つに分ける形です。市が2025年7月の市議会委員会で説明した内容によると、事業者はヤオコー、大栄不動産、長谷工コーポレーションの3者の予定です。駅側に商業棟、県道側にマンションが、別の建物として建つと地元メディアは伝えています。つまり「マンションの1階がスーパーになる」形ではありません。なお商業棟の掲示では開発事業者が住友商事と示されたと石原たかし市議が伝えており、2025年時点の説明にはなかった社名です。
商業棟(駅側)
- 中心はヤオコー。小規模なテナントが入る可能性があると市は説明
- 地上3階、高さ17.53m、延べ面積約8,539㎡。駐輪場と駐車場も入る計画で、開発事業者は住友商事と掲示(石原市議の2026年7月の発信による)
- 店名・開店日:未発表
マンション(県道側)
- 地上15階、高さ44.9m、280戸(石原たかし市議の2026年4月の発信による)
- 延床面積は約25,120㎡と、再開発を追うサイトが現地の掲示から伝えている
- 価格・販売時期・入居時期:未発表
市の用地(旧パルコの南東側)
- 道路に面した約500㎡(間口約36m・奥行約13m)を解体後に市へ引き渡す予定(石原市議の発信による)。「子育て環境の充実」に使う方向で検討
- 施設の内容:未定。完成は2030年春をめどと市が説明
いつ何が変わる?閉店から完成までの順番
現地の掲示を伝えた石原たかし市議の2026年7月の発信によると、商業棟の工事は2028年4月末までの予定で、マンションの2029年3月より先に終わります。ただし開店日は未発表で、工事の完了がそのまま開店を意味するわけではありません。計画全体の完成目標は2030年3月までです。

- 2024年2月新所沢パルコが閉店
1983年の開業から約40年で幕を閉じました。
- 2025年3月全地権者が合意
市を含む地権者の検討会が10回の協議を重ねた結果です。
- 2025年5月解体工事が始まる
終了は2026年11月頃の予定と伝えられています。
- 2026年12月新築工事の開始予定
商業棟・マンションとも12月1日からの予定と現地に掲示されています(市議の発信による)。
- 2029年3月マンションの工事完了予定(商業棟は2028年4月)
入居時期は未発表です。
- 2030年3月共同住宅と商業店舗の整備を完了
市が議会で示した目標です。
パルコがあった頃と、何がいちばん違う?
大きな違いは、遠くからわざわざ来る施設から、周りの人が日々使う街に役割が変わることです。パルコの店舗面積は約39,000㎡と広く、専門店を一日かけて回る場所でした。市の説明を見る限り、次の核は食品スーパーです。洋服や雑貨を選ぶ楽しみがそのまま戻るわけではなさそうです。
| 比べる点 | パルコの頃 | 2030年の計画 |
|---|---|---|
| 買い物の中心 | ファッションなどの専門店街 | ヤオコー。ほかのテナントは未発表 |
| 建物 | パルコ館とレッツ館 | 商業棟とマンションが別々の建物 |
| 住む人 | なし | 280戸が新しく増える |
| 間の通路「ガレリア」 | 建物の間を歩いて通れた | 廃止。市は市有地を別の位置に交換 |
| 公共の役割 | 今の場所に市有地あり | 子育て関連に使う方向で検討 |
「ヤオコー撤退」は本当?
検索候補に「新所沢パルコ 跡地 ヤオコー 撤退」という言葉が出てきますが、今回調べた範囲で、ヤオコーの撤退や計画の中止を示す市や事業者の発表は見当たりませんでした。一方で、ヤオコー側が店名や開店日を正式に発表したわけでもありません。今の時点で言えるのは「市議会で示された計画に変更の発表はない」というところまでで、新しい情報は公式発表を待つことになります。
工事中、近所の暮らしにどう響く?
掲示の工期ではマンションが2029年3月まで、全体の完成目標は2030年3月までと、駅前で大きな工事が続きます。2026年7月中旬には工事車両の出入口が増設されたと石原市議が伝えています。車両の経路や道路規制の詳細は公表資料で確認できなかったため、現地の掲示や近隣への案内で確かめるのが確実です。
注意:建物の中央を抜けていた通路(ガレリア)は、計画では廃止され、跡はマンションの入口や車寄せになると伝えられています。かつてここを通り抜けていた人は、完成後も別の道を歩くことになる見込みです。
開店日は未発表ですが、商業棟の工事が終わる2028年春までは、この場所での買い物はできません。2025年7月の市議会委員会では、閉店後に他地域からの来街者が激減し、商店会の会員が約17%減り(新規入会を含めると14%減、会費負担の影響もあるとの説明)、店舗の7〜8%ほどが撤退したという地元の声が紹介されました。高齢の人がひとつの場所で買い回れる環境や、天候に左右されない空間、イベントのできる場所を望む意見も出ています。ただし、これらがどこまで計画に入るかは未定です。
駅前の自転車について、市は違法駐輪を生まないよう開発の協議で対応すると説明しています。商業棟に駐輪場と駐車場が入る計画ですが、台数は確認できる資料には出ていません。
子育ての施設はどんなものになる?
市の持分は旧パルコの南東側の約500㎡に移り、子どもや子育て世帯のために活用する方向です。民間の開発とは別に、市が内容を決めていくことになります。経営企画部だけでなく、街づくりや子ども関連の部署とも連携して検討すると市は説明しており、市議会の委員会も2025年7月に、地元との連携や専門家の助言の活用を盛り込んだ提言をまとめました。何ができるかが決まるのはこれからで、利用料金や開館時間などもまだ分かりません。
よくある質問
Q. ヤオコーはいつ開店しますか?
未発表です。商業棟の工事は2028年4月末までの予定、市が示す整備完了は2030年3月までですが、開店日は決まっていません。
Q. マンションの名前や価格は?
確認できる公式情報はありません。発表があれば追記します。
Q. パルコのテナントは戻ってきますか?
入居するテナントは未発表です。市は小規模なテナントが入る可能性に触れるにとどめています。
Q. 計画に意見を言う機会は?
今後の説明会や意見募集の日程は確認できませんでした。市有地の活用については所沢市経営企画課が担当部署です。
所沢ではほかにも大きな街の変化が進んでいます。小手指の西友跡地や、所沢駅西口の区画整理と再開発も、あわせて読むと全体の流れがつかめます。
この記事の出典(2026年11月3日確認)
- パルコの新所沢店の閉店発表(2021年2月24日)
- 所沢市議会 総務経済常任委員会の記録(2025年7月22日)
- 埼玉新聞(2025年6月17日):3者の開発と2030年3月の完成予定
- 所沢市民ニュース(2025年5月23日):解体期間、建物の配置
- 石原たかし所沢市議のブログ(2026年4月22日):マンションの階数・戸数・工事期間
- 石原たかし所沢市議の投稿(2026年7月21日):商業棟の掲示、市の用地、工事車両の出入口
- 再開発を追うサイトの現地報告(2026年6月更新):延床面積、入口の配置

