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埼玉の高齢者補聴器助成|15市の上限額と申請の注意

埼玉15市の高齢者補聴器助成の比較。耳にかけた補聴器と音の波のイラストに「上限2万〜5万円」「買う前の申請が基本」の文字 くらし・行政

聞こえにくさを感じ始めた65歳以上の人が補聴器を買うとき、埼玉県内では少なくとも15市が購入費を2万〜5万円まで助成しています。ほとんどの市で共通するのは「買う前に申請」で、交付が決まる前に買った補聴器は1円も出ません(富士見市は、買う前に相談と耳鼻科の受診が必要)。住民税非課税の人(世帯)だけが対象の市も多く、川越市は2026年度分の申請書の配布をすでに終えています。

補聴器は、家電のように気軽には買い替えられない値段の買い物です。国の制度では、身体障害者手帳が出るほど重い難聴(両耳70dB以上など)でないと補助がなく、「会話が聞き取りにくいけれど手帳の対象ではない」中等度の難聴の人は自費になりがちでした。その間を埋めるのが、市が独自に行う高齢者向けの補聴器購入助成です。ここでは2026年10月25日時点で、公式サイトで条件を確かめられた15市を比べ、申請の順番と、見落としやすい条件をまとめました。

補聴器の助成の分かれ道。耳鼻咽喉科の聴力検査で、両耳70dB以上など重い難聴は身体障害者手帳の補装具費支給制度(原則1割負担)、手帳の対象外で70dB未満の中等度難聴が中心の人は市の高齢者補聴器助成(15市で上限2万〜5万円)。市の助成は申請書、受診・意見書、見積もり、申請と交付決定、購入、請求の順で、買うのは交付決定の後
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手帳の制度と市の助成、どちらに当たる?

最初に分かれ道になるのが聴力の程度です。両耳の聴力レベルが70dB以上など、聴覚障害で身体障害者手帳の対象になる人は、障害者総合支援法の「補装具費支給制度」を使います。さいたま市の案内では、自己負担は原則1割(所得に応じた上限あり)です。この人たちは、市の高齢者向け助成の対象から外れます。

一方、市の助成が主に想定しているのは、両耳40dB前後から70dB未満の「中等度難聴」の人です。小さな声やテレビの音が聞き取りにくく、家族に聞き返すことが増えた、という段階がこのあたりにあたります。どちらに当たるかは自分では判断できないので、まず耳鼻咽喉科で聴力検査を受けることになります。

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市によって何が違う?15市の上限額と条件

下の表は、助成の上限額が高い順に並べたものです。同じ「補聴器の購入助成」でも、上限額と所得の条件の組み合わせは市ごとにばらばらです。

市上限額所得の条件聴力の目安期限・注意
坂戸市5万円(市民税非課税世帯)/2万円(課税世帯)課税世帯も対象(上限が下がる)両耳40dB以上70dB未満、または医師が特に必要と認めた人ページ更新が2025年4月。2026年度の条件は市に確認を
鶴ヶ島市5万円(市民税非課税世帯)/2万円(課税世帯)課税世帯も対象(上限が下がる)両耳40dB以上70dB未満、または医師が特に必要と認めた人5月から受付
戸田市4万円記載なし両耳40dB以上(2024年9月に70dB未満の上限を撤廃)交付決定から1年以内に請求
蕨市4万円記載なし両耳40dB以上(手帳の対象者を除く)ページ更新が2024年7月。2026年度の条件は市に確認を
鴻巣市4万円市民税所得割が46万円以上だと対象外両耳40dB以上(手帳の対象者を除く)18歳以上が対象(65歳未満も可)。ページ更新が2024年8月
富士見市購入費の2分の1(片耳2万円・両耳4万円まで)住民税非課税世帯両耳40dB以上2026年7月1日以前に買った補聴器は対象外
川越市3万円記載なし両耳40dB以上70dB未満など申請は2027年1月29日(金)まで。2026年度の申請書の配布は予算到達で終了
越谷市3万円市町村民税非課税世帯(生活保護世帯を含む)手帳の対象(両耳70dB以上など)は除く過去5年以内に助成を受けた人は対象外
深谷市3万円記載なし(市税の滞納がないこと)両耳70dB未満など(手帳の対象者を除く)2026年6月1日から受付。医師の意見書は申請前3か月以内
川口市2万円本人が市民税非課税、または生活保護世帯両耳40dB〜70dB未満(中等度難聴)が原則2027年3月31日まで。予算に達したら終了
春日部市2万円市民税非課税世帯、または生活保護世帯両耳40dB以上(手帳の対象者を除く)申請は毎年2月末まで。予算に達したら終了
上尾市2万円記載なし40dB以上(6分法)申請は2027年2月27日(土)まで。予算に達したら終了
草加市2万円本人が住民税非課税医師が必要と認めた人(dBの記載なし)ページ更新が2025年4月。2026年度の条件は市に確認を
行田市2万円記載なし(市税の滞納がないこと)両耳40dB以上(手帳の補聴器支給の対象者を除く)ページ更新が2025年5月
北本市2万円記載なし両耳40dB以上(手帳の対象者を除く)2026年5月1日から受付

表の「記載なし」は、市のページに所得の条件が書かれていないという意味で、条件がないとは限りません。草加市・蕨市・鴻巣市・坂戸市・行田市はページの更新が2025年5月以前のため、2026年度の内容は申請前に市の担当課で確かめてください。さいたま市と所沢市は、公式サイトで見つかったのは手帳の補装具制度と難聴児向けの助成の案内だけで、高齢者向けの独自助成の案内は確認できませんでした。表にない市町村でも助成している例があるので、住んでいる市役所・役場の高齢者福祉の担当課に問い合わせるのが確実です。なお、鴻巣市だけは対象が18歳以上で、ほかの14市は65歳以上です。

比べてみると、上限額の高さより先に、所得の条件を見るのが近道だとわかります。越谷市・春日部市・富士見市は世帯が住民税非課税であることが条件で、同じ世帯に課税されている家族がいると対象になりません。川口市と草加市は本人が非課税かどうかで判断するので、同居の家族が課税されていても、本人が非課税なら申請できます。坂戸市と鶴ヶ島市は課税世帯も対象で、非課税世帯なら上限が5万円に上がります。

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申請の順番は?買う前にやること

市によって細かい違いはありますが、流れはおおむね共通です。いちばん多い失敗は、販売店で気に入った補聴器をその場で買ってしまうことです。富士見市を除く14市は、交付決定の前に買ったものは対象外としています。

補聴器助成の一般的な流れ
  • 1
    市の窓口で申請書をもらう

    医師の意見欄が申請書に付いている市が多く、川越市・上尾市は申請書を受け取ってから受診します。川口市は事前確認票の提出から始まります。

  • 2
    耳鼻咽喉科を受診する

    聴力検査を受け、医師に意見書を書いてもらいます。受診料や文書料は助成の対象外です。

  • 3
    販売店で見積書をもらう

    医療機器として認定された補聴器が対象です。集音器は対象になりません。

  • 4
    市に申請し、交付決定を待つ

    決定通知が届いてから購入します。

  • 5
    領収書を添えて請求する

    後日、口座に振り込まれます。請求の期限がある市もあります。

富士見市は少し流れが違い、耳鼻科の受診後に補聴器の調整が終わってから書類を出す形です。また医師の意見書には期限があり、深谷市は申請日の3か月以内、上尾市は記入日から6か月以内に申請する決まりです。受診から申請までに間が空きそうなら、先に市に段取りを聞いておくと二度手間を防げます。

今年度はいつまで?予算切れに注意

締切 川越市は2026年度分の申請書の配布を予算到達のため終えています(すでに申請書を持っている人は2027年1月29日(金)まで申請可)。上尾市は2027年2月27日(土)、春日部市は毎年2月末が申請の締切です。川口市・上尾市・春日部市は、予算に達すると締切前でも受付を終えるとしています。

多くの制度は年度単位の予算で動いているので、年度の後半ほど枠が残っていない可能性が高くなります。春日部市のように、予算切れで今年度に間に合わなかった場合は翌年度の申請になり、医師の意見書はそのまま使えると案内している市もあります。年明けに慌てないよう、受診と見積もりは年内に済ませておくと安心です。

よくある疑問

両耳の2台を買うと2台分出る?

多くの市は「1人1回」で、両耳をまとめて買っても上限は1人分です(春日部市・坂戸市・鴻巣市など)。蕨市も片耳1台分・1回限りです。富士見市は片耳2万円・両耳4万円と、耳ごとに上限を決めています。

電池や修理は対象になる?

なりません。多くの市は、修理・調整・電池交換や付属品、受診料・送料を対象外としています(富士見市は付属品も対象)。

前に助成を受けた。買い替えにも使える?

多くの市は1人1回限りです。越谷市は前回の助成から5年を過ぎていれば、鴻巣市は決定から5年が過ぎれば再申請できるとしています。

ネットで買った補聴器でもいい?

上尾市は、言語聴覚士か認定補聴器技能者が調整し、試聴を経て合うことを確かめたものに限っています。市によって条件が違うので、通販で買う前に確認を。そもそも聞こえ方に合わせた調整が欠かせない機器なので、試聴できる店で選ぶほうが失敗は少なくなります。

65歳以上の人の予防接種の費用は帯状疱疹ワクチンの15市比較とインフルエンザ予防接種の市町村比較でまとめています。

出典

金額・条件は2026年10月25日時点で各市の公式サイトを確認したものです。制度は年度ごとに変わることがあり、予算の残りも日々変わるので、申請前に各市の担当課へ確認してください。

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