JR川口駅に、宇都宮線・高崎線の中距離電車(上野東京ライン)を停める計画が進んでいます。川口市は2025年4月24日にJR東日本大宮支社と基本協定を結び、2026年度から基本設計に入りました。ただし、停車が始まる年はまだ決まっていません。市の広報では、設計のあとに10〜12年程度の工事期間がかかるとしています。
計画の概要
| 内容 | 川口駅に上野東京ライン(宇都宮線・高崎線)用のホームを新設し、停車させる |
|---|---|
| ホームの位置 | いまの京浜東北線ホームの西側に新設 |
| あわせて行う整備 | 東西をつなぐ自由通路、駅舎(コンコース)の建て替え、店舗 |
| 概算事業費 | 389億円(既存デッキの拡幅・屋根設置なし)/420億円(拡幅・屋根設置あり) |
| 費用負担 | ホーム・鉄道施設と自由通路は市、店舗はJR東日本 |
| いまの段階 | 基本設計(2028年度末ごろまでの予定) |
| 停車開始 | 未定(工事期間10〜12年程度) |
いまは中距離電車が川口駅を通過していて、川口駅に停まるのは京浜東北線だけです。
これまでの流れと今後

2025年4月24日に結んだ基本協定は「川口駅上野東京ラインホーム及び自由通路等整備に関する基本協定書」です。協定の中身は、①停車のためのホームと必要な鉄道施設、②自由通路、③店舗の3つの整備です。
そのあと市は、JR東日本と測量・地質調査の協定を結び、現地調査は終わっています。2026年度には基本設計等の協定を結び、基本設計などを2028年度末ごろまで行う予定です。報道によると、JR東日本は2026年7月に、新ホーム・自由通路・駅舎の概略設計と基本設計の委託先を公募しました(履行期間は2026年12月〜2028年8月)。
いつ停まるようになる?
停車開始の目標年は、市の公式資料には書かれていません。市の広報(2025年6月号)は「測量・設計を数年実施した後、ホーム供用開始までには10〜12年程度の工事期間を要します」としています。再整備の基本計画(案)では、測量・設計から供用開始まで約15年と見込んでいます。
2026年度から設計が始まったことを踏まえると、停車が始まるのは早くても2040年前後になる見通しです(これは市の資料の期間をもとにした当サイトの目安です)。
事業費と市の負担
再整備の基本計画(案)の概算事業費は、既存の歩行者デッキを広げない案で389億円、デッキを約10m広げて屋根を付ける場合は420億円です。
費用の分け方は、ホーム・鉄道施設と自由通路を市が、店舗をJR東日本が負担し、共通の費用は双方で負担します。計画(案)には「本市が全額負担することが考えられる」とあり、経費の範囲はこれから詰めていくとしています。市は設計・工事費にあてる「川口駅周辺再整備基金」をつくり、寄附も受け付けています。
2026年度の予算
- 当初予算「中距離電車ホーム増設等整備事業」(新規):1億3,860万5千円。ほかに2026〜2028年度の債務負担行為8億4,798万2千円(測量・地質調査、基本設計等)
- 9月補正予算案:同じ事業に債務負担行為6,107万2千円を追加(鉄道工事で影響が出る公共施設の改修にかかる基本設計と、土壌の調査)
停車するとどう変わる?
市の広報では、東京駅までは約30分、品川駅までは約40分かかっているところ、停車後は所要時間が短くなるとしています(図では東京駅約20分、品川駅約30分のイメージ)。京浜東北線から赤羽駅などで乗り換えていた人は、乗り換えなしで東京駅方面に行けるようになります。
基本計画(案)では、乗り換え時間の短縮などによる便益を年間43.96億円、費用便益比(30年)を1.63と試算しています。
出典
- 川口市「川口駅の再整備に向けた検討について」、同 基本設計等に関する協定
- 広報かわぐち 2025年6月号
- 川口駅再整備基本計画(案)本編
- 川口市 令和8年度当初予算のポイント、9月補正予算の概要
- 乗りものニュース(2026年7月6日)
2026年9月30日時点の情報です。


