さいたま市南区の別所沼公園は、沼をぐるりと囲む背の高いメタセコイアとラクウショウが、秋の終わりに赤茶色へ染まる公園です。色づきは例年11月中旬に始まり、見頃は11月下旬〜12月上旬。入園は無料で24時間開いていて、JR埼京線の中浦和駅から歩いて5分ほどで着きます。
行く前のポイント:いちばんの見どころは、沼の水面に赤茶色の並木が映り込む「逆さメタセコイア」。風のない晴れた日の午前中か、日が傾く15時ごろが狙い目です。駐車場は約20台と少なく、10月〜3月は17時30分に閉まるので、電車で行くのが安心です。

見頃はいつ?木の種類で少しずつずれる
別所沼公園の紅葉は、一種類の木が一斉に色づくのではなく、木の種類ごとに少しずつ時期がずれていくのが特徴です。ウォーカープラスの紅葉情報によると、イチョウとケヤキが先に色づいて11月下旬に見頃を迎え、メタセコイアとラクウショウは11月下旬から12月上旬にかけて赤茶色が深まっていきます。
メタセコイアは、秋になると葉を落とす針葉樹です。細かな葉が鳥の羽のように並び、緑から黄土色、そしてレンガのような赤茶色へと変わっていきます。カエデのような真っ赤な紅葉とは違い、落ち着いた色合いが並木全体を包む「茶色の紅葉」で、晴れた日には青空と水面とのコントラストが際立ちます。沼のほとりに並ぶラクウショウもメタセコイアと同じヒノキ科(以前の分類ではスギ科)の落葉する針葉樹で、よく似た色に染まるので、二つが混ざり合う景色が別所沼らしい眺めです。
| 色づき始め | 11月中旬(例年) |
|---|---|
| イチョウ・ケヤキ | 11月下旬が見頃 |
| メタセコイア・ラクウショウ | 11月下旬〜12月上旬が見頃 |
| ライトアップ・紅葉まつり | なし |
見頃は気温によって前後するので、行く日を決める前に公園の管理事務所(048-711-2290)に色づきを問い合わせておくと確実です。ライトアップやお祭りはなく、地元の人の散歩道として静かに紅葉を楽しめる公園です。
どこから撮るときれい?撮影ポイント
おすすめは沼の南岸です。ここから北を向くと、対岸のメタセコイアの並木が水面に映り込み、上下対称の「逆さメタセコイア」を撮ることができます。水面が鏡のようになるのは風が弱いときだけなので、朝のうちや、風がおさまる夕方前が狙い目です。
沼の周りには、一周約1kmのトリムコース(ジョギング・ウォーキングの周回路)があります。この道は両側をメタセコイアに挟まれたところが多く、並木の下を歩くと、見上げた先まで赤茶色の葉が重なって見えます。トリムコースを一周しても、歩いて15〜20分ほど(記事側の目安)なので、写真を撮りながらでも1時間あれば十分に回れます。
もうひとつ見ておきたいのが、駐車場の周りのイチョウ並木です。メタセコイアより少し早い11月下旬に黄色く色づくので、黄色と赤茶色の両方を一度に見たいなら、11月の最後の週末(2026年は28日・29日)あたりが重なりやすい時期です。
どうやって行く?電車・バス・車
いちばん近いのはJR埼京線の中浦和駅で、駅から歩いて5分ほどで公園の入り口です。浦和駅からなら、西口から国際興業バス(浦11・志01)に乗り「別所沼公園」で降りると、歩いて3分ほどです。浦和駅から歩くこともできますが、20分ほどかかります。
車の場合、公園の駐車場は無料ですが約20台と少ないので、紅葉の週末は満車も想定しておきましょう。満車のときは周辺の民間駐車場を探すことになります。
駐車場の閉門時間に注意:10月〜3月の駐車場は17時30分で閉まります。日没後の沼を眺めたい人は、電車で来るか、周辺のコインパーキングを使いましょう。
紅葉と一緒に楽しめるもの
園内には、小さな木造の小屋「ヒアシンスハウス」が建っています。昭和初期の詩人・立原道造が、別所沼のほとりに建てたいと夢見て設計を残した週末住宅で、その夢を形にしようと2004年(平成16年)11月に完成しました。公開は水・土・日曜日と祝日の10時〜15時で、入館は無料です。紅葉と合わせて見たいなら、公開日の土日を選んで15時までに立ち寄りましょう。
子ども連れなら、公園の北側にある児童広場も便利です。幼児向けと小学生向けの遊具が10種類以上あり、トイレは児童広場・芝山広場・駐車場横の3か所にあります。沼では釣りもでき、釣った魚は沼に戻すのがこの公園のルールです(ルアーとリールは使えません)。
散策のあとにお昼を食べるなら、中浦和駅から歩いて1分、公園のすぐそばにある明治創業のうなぎ店萬店(まんだな)が定番です(木曜定休)。ほかの店も比べたい人は浦和・埼玉のうなぎ名店10選も参考にしてください。
別所沼公園ってどんな公園?
別所沼は、大宮台地の谷間に湧き水などがたまってできたと考えられている沼です。大正の終わりに個人が沼の一帯を買い取り「昭和園」として開き、戦後に浦和市が買い取って、1951年(昭和26年)9月に公園として開設されました。いまの広さは約7.9ヘクタールで、さいたま市は2027年を開園100周年としています。2014年(平成26年)3月には、沼の水を抜く「かいぼり」が行われました。
よくある質問
Q. 入園料はかかりますか?
無料です。公園は24時間入ることができます。
Q. 夜のライトアップはありますか?
紅葉のライトアップやお祭りはありません。夕方以降は園内の庭園灯が沼に映る静かな雰囲気になります。
Q. 2026年の色づき状況はどこで確認できますか?
公園からの色づき情報の発信は、公式に記載なしです。管理事務所(048-711-2290)に電話で確認するのが確実です。
Q. 売店や自動販売機はありますか?
公式に記載がありません。飲み物は中浦和駅周辺で用意しておくと安心です。
出典:さいたま市公園緑地協会「別所沼公園」、さいたま市「子どもの『やってみたい』を大切にする場所~別所沼公園~」および別所沼公園の沿革のページ、さいたま観光国際協会「別所沼公園」、ウォーカープラス紅葉情報、さいたま市南区の資料。内容は2026年10月18日時点のものです。

