ひとことで言うと:越生町は「梅の町」として知られますが、冬はゆずの町でもあります。埼玉県の広報紙によると、越生のゆずは収穫量・出荷量とも県内随一。実の見頃は11月中旬〜12月下旬で、生のゆずを確実に買うなら町の中央にある「うめその梅の駅」か、越生駅近くのJAいるま野の直売所へ。12月には池袋での販売会や越生梅林での「わくわくデー」も例年開かれますが、2026年の日程は10月28日時点で未発表です。
2月から3月、越生梅林が白とピンクに染まる季節に越生を訪れた人は多いはずです。けれど、町の山あいが一番いい香りに包まれるのは、実は12月。黒山三滝や龍穏寺のある黒山・龍ヶ谷、そして上谷の集落では、冬枯れの斜面に黄色い実がぽつぽつと灯るように色づきます。越生町観光協会の「花特集」では、ゆずの実の見頃を11月中旬〜12月下旬としています。
埼玉県の広報紙「彩の国だより」2025年12月号は、越生のゆずを「香りの高さと果肉の厚さが特徴」と紹介しています。皮だけでなく果汁もたっぷり使えるのが、料理に使う側からするとうれしいところです。

越生のゆずはいつが旬?どこで実っている?
店頭に並ぶ時期の目安は、実の見頃と同じ11月中旬から12月下旬です。ゆず湯の需要が高まるのは冬至の前。2026年の冬至は12月22日(火)(国立天文台の暦要項)なので、ゆず湯用にまとめて買うなら12月の半ばまでに動いておくと品切れの心配が減ります。
産地は町の西側、黒山・龍ヶ谷・上谷の山あいです。越生町観光協会は、ゆずの花の見頃も5月下旬〜6月上旬として載せています。初夏に白い小さな花が咲き、半年かけて実になる。梅の花見とはまた違う、越生のもうひとつの季節です。
生のゆずはどこで買える?
町内で生のゆずや加工品を扱う主な場所は次の3つです。観光のついでに寄るか、駅から歩いて買いに行くかで選び方が変わります。
| 場所 | 住所 | 営業時間 | 休み | 駐車場 | 向いている人 |
|---|---|---|---|---|---|
| うめその梅の駅(越生自然休養村センター) 049-292-3100 | 越生町大字小杉308-1 | 9:30〜16:30(秋冬は閉店が早まった年あり) | 12/29〜1/3 | あり(34台) | 観光の途中で寄る人。例年12月中旬のゆずフェア会場 |
| JAいるま野 越生農産物直売所 049-292-7382 | 越生町大字西和田45 | 9:30〜17:00 | 水曜(祝日は営業)・年末年始 | あり(普通車22台) | 電車で行く人。越生駅から歩ける |
| 越生特産物加工研究所 販売店 049-292-6783 | 越生町大字越生790 | 9:00〜17:00 | 12/28〜1/3 | 公式に記載なし(電話で確認を) | 加工品をおみやげにしたい人 |
うめその梅の駅は、2020年4月から越生特産物加工研究所が指定管理者として運営しています(越生町観光協会)。JAの直売所は、埼玉県の施設案内で「越生町産を中心とした新鮮な野菜」と特産の梅が人気と紹介されている店で、ゆずの入荷状況は電話で確かめるのが確実です。住所はいずれも埼玉県入間郡越生町。
生のゆずは農家ごとの出荷量で並ぶ量が日によって変わります。遠方から行く場合は、出かける前に電話で入荷を聞いておくのが確実です。
12月の催しは?2025年の実績から2026年を読む
越生のゆずが一番にぎやかに売られるのは、12月の催しです。越生町観光協会のイベント一覧には、例年の予定として「ゆずキャンペーン(12月上旬・池袋駅)」「ゆずフェア(12月中旬・うめその梅の駅)」が載っています。2025年の実際の開催は次のとおりでした。
- 11/26令和7年ゆずキャンペーン(東武池袋駅 トップツアーズ前)
水曜の13〜16時。ゆず、JAいるま野の農産物、梅・ゆずの加工品を販売
- 12/14おごせわくわくデー(越生梅林内)
日曜の10〜15時。陶器市・木工市・農産物販売・ゆず販売・音楽イベント・体験
- 12/19〜31オーパークおごせのゆず湯
当初の予定(12/20〜22)から延長された(彩の国だより2025年12月号)
2025年は池袋の販売会が例年の「12月上旬」より早い11月26日に開かれ、越生町観光協会のサイトで確認できた12月の町内の催しは、越生梅林での「おごせわくわくデー」です(2025年のゆずフェアの告知は見当たりませんでした)。2026年もこの流れになるかはわかりません。12月に行く予定を立てるなら、11月半ばに越生町観光協会のサイトを一度確認してください。
2026年の日程は未発表:10月28日時点で、2026年のゆずキャンペーン・ゆずフェア・わくわくデーの日程は越生町観光協会のサイトに出ていません。上の日付はすべて2025年の実績です。発表され次第、この記事を書き換えます。
毛呂山の「桂木ゆず」とどう違う?
越生の東隣、毛呂山町にも「桂木ゆず」という有名なゆずがあります。同じ彩の国だよりでは、桂木ゆずを「日本最古の生産ゆず」と呼ばれる言い伝えのあるゆずとして、実が大きく皮が厚く香りが強いと紹介しています。一方の越生は、県内随一の収穫量と、香り・果肉の厚さが売り。歴史の桂木、量と使いやすさの越生、と覚えておくと選びやすくなります。
2025年は、桂木ゆずの即売会(毛呂山町滝ノ入集会所)が12月13・14日、越生の「わくわくデー」が12月14日と重なっていました。2026年も週末が重なれば、車で両方を回って食べ比べる一日が組めます。桂木ゆずの時期・料金・直売所は桂木ゆずのゆず狩りの記事にまとめています。
行き方は?車と電車
うめその梅の駅は、越生駅から黒山方面へ向かうバスの沿線にあり、最寄りの「小杉」バス停から100mほど(ナビタイムの表示)です。バスの時刻は川越観光バスで確認してください。越生梅林よりも少し黒山寄りの位置なので、黒山三滝へのドライブやハイキングの帰りに寄るのにちょうどいい場所にあります。車なら駐車場(34台)に停められます。滝の駐車場事情は黒山三滝の駐車場と行き方の記事が参考になります。
「おごせわくわくデー」の会場になった越生梅林へは、越生駅からバスで「梅林入口」下車すぐ。2025年は梅林内の梅園会館(越生町堂山113)周辺が会場でした(彩の国だより2025年12月号)。
電車だけで済ませたい人は、東武越生線・JR八高線の越生駅で降りて、JAいるま野の越生農産物直売所へ。バスに乗らずに生のゆずを手に入れられる、いちばん手軽な方法です。
よくある質問
Q. 越生のゆずは何月に買える?
A. 実の見頃は11月中旬〜12月下旬(越生町観光協会)。直売所に並ぶのもこの時期が中心です。
Q. ゆずフェアは2026年もある?
A. 越生町観光協会のイベント一覧では例年12月中旬にうめその梅の駅で開くとされていますが、2026年の日程は10月28日時点で未発表です。観光協会のサイトで確認できた2025年12月の町内の催しは、12月14日の「おごせわくわくデー」です。
Q. ゆず狩りはできる?
A. 越生町観光協会のサイトでは、ゆず狩りの受け入れ情報を確認できませんでした(2026年10月28日)。ゆず狩りを楽しみたい場合は、毛呂山町の桂木ゆずの情報を確認してください。
出典
- 埼玉県「冬はゆずであったまろう」(彩の国だより 令和7年12月号、2025年12月1日)
- 越生町観光協会「越生町の花特集」「越生町のイベント・祭り」「うめその梅の駅」「令和7年ゆずキャンペーンについて」「おごせわくわくデーの開催について」
- JAいるま野「直売所のご案内(越生農産物直売所)」/JAグループ 直売所案内
- 埼玉県 グリーン・ツーリズム施設案内(うめその梅の駅・JAいるま野 越生農産物直売所)
- 越生特産物加工研究所「販売店案内」
- 国立天文台「令和8年(2026)暦要項」
確認日:2026年10月28日

