埼玉県教育委員会は10月29日、狭山市と杉戸町の小学校の男性教諭2人と、県立特別支援学校の女性教諭1人を懲戒処分にしたと発表しました。狭山市の教諭(45)は市教育委員会の女性職員の腕をつかんで押し戻したとして停職1か月、杉戸町の教諭(30)は児童への体罰と不適切な指導で減給3か月、特別支援学校の教諭(52)は車で歩行者にけがを負わせたとして減給1か月です。子どもが学校での体罰や暴言に悩んでいるときは、学校や市町村の教育委員会のほか、24時間子供SOSダイヤル(0120-0-78310)でも相談できます。
3人の処分の内容は?
県教育局の発表(10月29日)をもとに3件を並べました。処分日はいずれも10月29日です。

| 処分 | 所属・年齢 | 理由(発生時期) |
|---|---|---|
| 停職1か月 | 狭山市立富士見小学校の男性教諭(45) | 2025年10月9日、授業への指導・助言のために学校を訪れた狭山市教育委員会の女性職員の前に立ちふさがって職務を妨害し、左腕をつかんで押し戻した |
| 減給3か月 | 杉戸町の小学校の男性教諭(30) | 2025年7月ごろ〜2026年2月上旬ごろ、当時の勤務校で、児童3人の胸ぐらをつかんで体を押すなどの体罰をし、3人を含む児童11人に不適切な指導を繰り返した |
| 減給1か月 | 南部地区の県立特別支援学校の女性教諭(52) | 2026年4月1日午後6時42分ごろ、蓮田市内で車を運転中、横断歩道を歩いていた女性に衝突し、右膝蓋(しつがい)骨骨折などのけがを負わせた |
地方公務員法の懲戒処分は、軽い順に戒告・減給・停職・免職の4種類です。今回の3件では、狭山市の教諭の停職1か月がいちばん重い処分です。
狭山市の教諭は書類送検
テレ玉によると、教諭は自ら110番通報しましたが、到着した警察官が任意同行し、その後、公務執行妨害の疑いで書類送検されました。以前から校長や市教育委員会の指導・助言を受け入れないこともあったということです。
テレ玉によると、県教育局の聞き取りに対し「自分に対しての授業の扱いが思うようにいかない部分があって、若干不満が募っていた」などと話しているということです。埼玉新聞は、教諭が「授業ができなくなってしまい、申し訳ない」と話していると伝えています。
杉戸町の教諭の体罰・不適切な指導とは
県教育局の発表では「不適切な指導」とだけ書かれています。埼玉新聞によると、その内容は児童に「ばか」「でぶ」と発言したり、机を蹴ったりするものでした。NHKも「バカ」などの暴言を繰り返したと伝えています。
分かっていないこと
- 体罰を受けた児童のけがの有無や、問題が分かった経緯は、県教育局の発表には書かれていません。
- 学校や保護者への説明、再発防止策は発表されていません。
- 狭山市の教諭の書類送検後の扱い(起訴されたかどうか)は報道されていません。
処分についての問い合わせ先は、狭山市・杉戸町の2件が県教育局小中学校人事課管理指導担当(048-830-6933)、特別支援学校の1件が県立学校人事課管理指導担当(048-830-6726)です。
子どもが体罰・暴言に悩んでいたら
24時間子供SOSダイヤルは文部科学省の窓口で、24時間年中無休・通話料無料です。電話をかけた所在地の教育委員会の相談機関につながり、子どものほか保護者からの相談にも応じています(文部科学省の案内による)。
出典
- 埼玉県「教職員の懲戒処分について」(2026年10月29日)
- テレ玉「女性職員に暴力振るう 県教委 45歳男性教諭 停職1か月」(2026年10月29日)
- 埼玉新聞(Yahoo!ニュース)(2026年10月30日)
- NHK「埼玉 杉戸町 児童に『バカ』『デブ』暴言吐いた教諭ら懲戒処分」(2026年10月29日)
- 文部科学省 子供のSOSの相談窓口(PDF)
- 埼玉県教育委員会 教職員不祥事根絶ポータルサイト
確認日:2026年10月30日

