3行でわかる埼玉県民の日
- 明治4年11月14日(旧暦)に「埼玉県」が誕生し、100年目の昭和46年にこの日が県民の日になりました
- 学校が休みなのは、県立学校の学則や市町村の学校管理規則が、県民の日の条例の日を休業日に入れているからです
- 2026年の11月14日は土曜日。県庁オープンデーは開催されず、協賛行事(無料・割引施設)の2026年の内容は10月12日時点で未発表です(2025年は10月28日に県が発表)
埼玉県民の日が11月14日なのは、明治4年の廃藩置県で、旧暦の11月14日に「埼玉県」が誕生したからです。その100年後の昭和46年(1971年)に、県はこの日を「県民の日」と定めました。国民の祝日ではありませんが、県内の公立学校は条例の日を学校の規則で休業日に入れているため休みになり、県の施設を中心に無料公開や割引が行われます。
この記事では、11月14日の由来、学校が休みになるしくみ、会社や役所の扱い、2026年の曜日、毎年の無料・割引施設、近県の「県民の日」との違いを、県や自治体の公式資料で確かめられた範囲でまとめます。

なぜ11月14日が埼玉県民の日なの?
埼玉県の公式ページ「埼玉県民の日とは」によると、明治4年の廃藩置県にともなう県の統廃合で、旧暦11月14日に埼玉県が誕生しました。ただし、このときの埼玉県は荒川より東の地域だけで、荒川の西側は「入間県」という別の県でした。
入間県は明治6年に群馬県と合併して「熊谷県」になり、明治9年に旧入間県の地域が埼玉県と合わさって、今とほぼ同じ形の埼玉県ができあがります。同じページには、誕生当時の人口が889,492人だったことも記されています。県の資料では、明治4年11月14日の太政官布告で「埼玉県」と「入間県」が生まれた日として紹介されています。
そして誕生から100年目にあたる昭和46年、県は11月14日を「県民の日」としました。根拠となる条例は「県民の日を定める条例(昭和46年埼玉県条例第58号)」です。県立高校の学則や市町村の学校管理規則にも、この条例名と番号がそのまま引用されています。
入間県や熊谷県の時代、県庁が浦和に置かれた経緯については埼玉県の誕生と歴史|入間県・熊谷県と県庁が浦和の理由で詳しく紹介しています。
なぜ県民の日は学校が休みになるの?
県民の日に学校が休みになるのは、「なんとなくの慣習」ではなく、学校ごとの休業日を定めた規則に、県民の日がはっきり書き込まれているからです。
県立高校の場合、各校の学則に休業日の一覧があります。たとえば埼玉県立浦和東高等学校の学則第8条は、休業日として「国民の祝日に関する法律に規定する休日」「日曜日及び土曜日」に続けて、「県民の日を定める条例(昭和46年埼玉県条例第58号)に規定する日(11月14日)」を挙げています。
市町村立の小・中学校は、それぞれの教育委員会が定める学校管理規則で休業日を決めています。川越市立小・中学校管理規則の第3条も、休業日の3番目に「県民の日を定める条例に規定する日」を置いています。つまり、県が条例で日付を定め、県立学校は学則で、小・中学校は市町村の教育委員会の規則で、それぞれ休業日に組み込んでいるという二段構えです。

このため、休みにするかどうかは最終的に各学校の設置者の規則しだいです。私立学校は学校ごとに扱いが違うので、学校の年間行事予定で確かめるのが確実です。
祝日とは別の「休業日」:浦和東高校の学則や川越市の規則では、「国民の祝日」と「県民の日」が別々の項目として並んでいます。県民の日は祝日ではなく、条例で定めた日を学校の規則が休業日として取り込んでいる、という位置づけです。
会社や役所は県民の日に休みになる?
県民の日は国民の祝日ではないため、会社が休みになるかどうかは各社の就業規則や勤務カレンダーによります。カレンダー上は普通の平日なので、親は出勤、子どもは休みという家庭も少なくありません。
県庁はどうかというと、平日の県民の日は開いています。2025年は11月14日(金)に県庁敷地内で「県庁オープンデー」が10時から16時まで開かれ、ステージや県産品の販売、働く車両の展示などが行われました。一方、県のページには「令和8年度の県民の日は土曜日(閉庁日)となるため、県庁オープンデーは開催しません」と明記されています。土曜日だから閉庁、という書き方からも、県民の日そのものが役所の休日ではないことがわかります。
2026年の埼玉県民の日は何曜日?
2026年11月14日は土曜日です。学校はもともと土曜日が休業日なので、平日のように「県民の日だから1日余分に休み」という形にはなりません。
先ほどの県庁オープンデーも2026年は開催されないと発表済みです。県民の日記念式典や記念フリー乗車券、協賛行事について、この記事を書いている2026年10月12日時点では、2026年の内容は県の公式ページで確認できませんでした。2025年は10月28日に県が報道発表しているので、2026年もこの時期以降の発表を確認してください。11月のほかの行事は埼玉の11月イベント2026|平日と週末の日程一覧にまとめています。
県民の日に無料・割引になる施設は?
県民の日には「県民の日協賛行事」として、行政や民間の施設が無料公開や割引、特別公開を行います。2025年の県の発表では、実施施設は約60か所でした。2019年(令和元年)11月7日の知事記者会見の資料では、協賛施設のうち40施設が入場無料とされています。
下の表は、県が公開している2025年(令和7年度)の協賛行事一覧から、県の施設を中心に無料公開や割引の内容を抜き出したものです。2026年の一覧はまだ出ていないため、あくまで「例年このような施設が対象になる」という目安として見てください。
| 施設 | 2025年11月14日の内容 |
|---|---|
| 埼玉県こども動物自然公園 | 入園料無料 |
| 埼玉県立自然の博物館 | 入館料無料 |
| 埼玉県立歴史と民俗の博物館 | 常設展観覧料無料(特別展は半額) |
| さきたま史跡の博物館 将軍山古墳展示館 | 入館無料 |
| 嵐山史跡の博物館 | 観覧料無料、昔の遊び体験 |
| 埼玉県立川の博物館 | 入場料・駐車場代など無料 |
| 埼玉県立近代美術館 | MOMASコレクション観覧料無料 |
| 埼玉県環境科学国際センター | 入館無料 |
| 彩の国ビジュアルプラザ | 入場料無料 |
| さいたま水族館 | 小・中学生の入館料無料 |
| 埼玉スタジアム2002公園 | メインピッチへの入場無料 |
| 埼玉県物産観光館「そぴあ」 | 店内商品10%割引(11月7日〜14日、対象外あり) |
民間施設では、2025年はムーミンバレーパークで高校生以下の1デーパスが無料、むさしの村で入園料とフリーパスの割引がありました。2019年の資料には西武園ゆうえんちや東武動物公園の名前もあります。西武園ゆうえんちの県民の日の特典は所沢市の西武園ゆうえんち、埼玉県民の日は1日レヂャー切符が最大1,400円おトクで紹介しています。
電車で出かけるなら、県内の鉄道会社が出す記念フリー乗車券も見逃せません。2025年は埼玉高速鉄道(大人580円)、西武鉄道(大人800円)、秩父鉄道(大人1,200円)、東武鉄道(大人480円)など6社が販売しました。条件は施設や会社ごとに違い、年によって内容も変わるので、出かける前に必ず県や各施設の最新情報を確認してください。混雑しやすい人気施設の回り方は、鉄道博物館(大宮)ガイド|料金・予約・混雑を避ける回り方も参考になります。

ほかの県にも「県民の日」はある?
県民の日は埼玉だけのものではありません。近県でも、県が誕生した日や記念の年にちなんだ日が定められています。
千葉県民の日は6月15日です。千葉県の公式ページによると、明治6年(1873年)6月15日に木更津県と印旛県が合併して千葉県が誕生したことに由来し、県の人口が500万人を突破したことを記念して昭和59年(1984年)に制定されました。
群馬県民の日は10月28日です。群馬県のページでは、昭和60年(1985年)に「郷土の歴史を知り、郷土についての理解と関心を深め、自治の意識を高めるとともに、より豊かな郷土を築き上げることを期する日」として制定され、令和8年で42回目と案内されています。
茨城県にも県民の日がありますが、記事作成時点で茨城県の公式サイトがシステム障害で臨時ページになっており、由来や制定年を公式資料で確認できなかったため、ここでは詳しく触れません。
こうして並べると、埼玉の県民の日は「誕生からちょうど100年」という節目で決まったのが特徴です。ちなみに県名の「埼」の字にも意外な歴史があり、「埼」の字はなぜ常用漢字じゃなかった?|2010年まで表外字だった県名で紹介しています。
参考資料
- 埼玉県民の日とは(埼玉県)
- 11月14日は「県民の日」 県庁オープンデー(彩の国だより 令和7年11月号・埼玉県)
- 県民の日記念事業について(埼玉県 知事記者会見資料・令和元年11月7日)
- 11月14日は「県民の日」今年も多彩な企画で埼玉の魅力を満喫!(埼玉県・2025年10月28日)
- 県庁オープンデー(埼玉県)
- 県民の日協賛行事(埼玉県)
- 県民の日協賛行事一覧 令和7年度(埼玉県)
- 県民の日記念フリー乗車券(埼玉県)
- 学則(埼玉県立浦和東高等学校)
- 川越市立小・中学校管理規則(川越市)
- 千葉県民の日(千葉県)
- 令和8年度「群馬県民の日」記念イベント(群馬県)

