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鉢形城公園の見どころ|城跡の歩き方と歴史館・駐車場

鉢形城公園。復元された四脚門と石積み土塁、荒川の崖のイラストに、北条氏邦の城・日本100名城、入園無料、歩き方、歴史館・100名城スタンプの文字 おでかけ・イベント

寄居町の「鉢形城公園」は、北条氏邦が治めた戦国の城跡を、そのまま歩ける公園です。入園は無料。荒川と深沢川に挟まれた崖の上に、堀と土塁で区切られた曲輪(くるわ)が今もはっきり残り、三の曲輪には発掘調査をもとに石積みの土塁や四脚門が復元されています。日本100名城の一つで、国の史跡です。

まず隣の「鉢形城歴史館」(入館200円、月曜休館)で城の全体像をつかんでから、外へ出るのがおすすめの回り方。町のフィールドマップには60分・90分・120分の3つの散策コースが描かれていて、時間に合わせて歩く範囲を選べます。歴史館の見学も入れて2時間ほどみておくと安心で、100名城スタンプだけが目的なら閉館日でも押せます(後述)。

鉢形城公園の早わかり図。1476年に長尾景春が築城と伝わり、戦国期に北条氏邦が整え、1590年に秀吉の小田原攻めで1か月余りの籠城の末6月14日に開城、1932年に国の史跡。三の曲輪の石積み土塁・四脚門・角馬出、本曲輪の本丸址碑・田山花袋碑と玉淀の眺め、60・90・120分の散策コース。鉢形城歴史館は9時30分〜16時30分、入館200円、100名城スタンプ、御城印300円、企画展11月7日〜12月20日。
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どんな城だった?北条氏邦と1590年の籠城

町の説明によると、鉢形城は文明8年(1476年)、関東管領・山内上杉氏の家臣、長尾景春が築いたと伝えられています(国の指定時の解説は文明5年)。のちに、この地の豪族・藤田泰邦の婿となった小田原の北条氏康の四男・氏邦が整えて今の大きさになり、北関東を押さえる拠点、そして甲斐・信濃からの侵攻に備える城として重要な役割を担いました。

天正18年(1590年)、豊臣秀吉の小田原攻めでは、前田利家・上杉景勝らの北国軍に包囲されます。1か月余りの籠城の末、氏邦は6月14日、城兵の命を助けることを条件に城を開きました。その後は徳川家康の配下が代官としてこの地を治めています。

城の中心部は、荒川と深沢川に挟まれた断崖の上。交通の要所にあり、上州・信州方面を望む場所でした。本曲輪からは崖の下を流れる荒川を見下ろせ、天然の要害だったことがよくわかる地形です。

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どこを見ればいい?曲輪ごとの見どころ

城は本曲輪・二の曲輪・三の曲輪・笹曲輪・外曲輪などに分かれ、堀や土塁で区切られた空間を今も歩いて確かめられます。平成9〜13年度に二の曲輪・三の曲輪・笹曲輪で発掘調査が行われ、その成果をもとに馬出や堀、土塁が復元されました。

三の曲輪は、いちばん「城らしさ」を感じられる場所です。戦国時代の築城技術を伝える石積み土塁、四脚門、四阿と井戸、池が復元されています。入口の前に設けた区画「馬出(うまだし)」は、敵の攻撃を防ぎつつ味方が安全に出撃するための仕掛けで、角馬出の形も復元で見られます。

本曲輪には「鉢形城本丸址」の碑と、明治の文豪・田山花袋がこの城跡を訪れて詠んだ漢詩を刻んだ碑があります。本曲輪から望む荒川の景色は、県指定名勝「玉淀」の一部。水がゆるやかに流れるさまを玉の色に見立てた景勝地です。

園内には、1/250スケールで鉢形城の全体を見渡せる復元地形模型もあり、城の形を立体でつかめます(町のフィールドマップより)。

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どう回る?時間で選ぶ3つの散策コース

町の「鉢形城公園フィールドマップ」には、60分・90分・120分の3つの散策コースが点線で描かれています。地図の点線で見る限り、どのコースも歴史館のあたりを起点に、短いコースは歴史館周辺の曲輪を、長いコースほど本曲輪や深沢川の東側まで足を延ばす形です(文字での説明はないので、現地の案内も確認してください)。園内の遊歩道は、深沢川の渓谷、カタクリの群生地、町指定天然記念物のエドヒガンのそばを通ります。地図には各所に二次元コードがあり、スマホで音声ガイドを聞きながら歩けます。

マップは町のサイトのPDFで事前に見られます。土塁や堀の上り下りがあるので、歩きやすい靴で。

鉢形城歴史館で押さえたいこと

歴史館は9:30〜16:30(入館は16:00まで)、月曜(祝日の場合は翌日)と祝日の翌日、年末年始が休館です。入館料は一般200円、学生等100円で、70歳以上・中学生以下・障害者手帳を持つ人は無料。20名以上なら団体料金になります。住所は寄居町大字鉢形2496-2、電話は048-586-0315です。

100名城スタンプが目的の人は、時間を気にしなくて大丈夫です。開館日の9:30〜16:00は歴史館の受付で押せ、閉館日や時間外でも、駐車場の正面入口の右側にある郵便ポストの中にスタンプが置かれています。一方、御城印(1枚300円)は歴史館2階の受付だけの販売で、通信販売はありません。ユネスコ無形文化遺産の細川紙を使ったもので、売り切れで止まっていた販売が2026年9月4日に再開しました。開館時間内に寄るのを忘れずに。

じっくり見学したい人は、常設展示室で映像を交えた城の歴史と構造の紹介を見てから外へ。毎週土曜日と祝日には、VRで北条氏邦と戦う「VRチャンバラ『VS北条氏邦』」もあります。秋は11月7日(土)〜12月20日(日)に、立正大学博物館との共催展「埼玉の古代窯業」が開かれ、寄居町の末野窯跡や馬騎の内廃寺跡の出土品、五重塔をまねた焼き物「瓦塔」などが並ぶ予定です。ペットを連れての入館はできません。

どうやって行く?

電車:JR八高線・秩父鉄道・東武東上線の寄居駅から徒歩約25分。バスなら寄居駅からイーグルバス(和紙の里行き)で「鉢形城歴史館前」下車、徒歩約5分。車は関越道の花園ICから国道140号バイパスを秩父・長瀞方面へ約6km、約15分です。歴史館の駐車場は開館日の9:00〜17:00に使えます。町のサイトには駐車場の台数や料金の記載はありません。フィールドマップでは、歴史館のすぐ隣に駐車場(Pのマーク)が描かれ、歴史館にトイレと車いす対応のマークがあります。

季節の楽しみと「寄居北條まつり」

春は、「氏邦桜」の愛称で親しまれるエドヒガン(町指定天然記念物)と、町の花カタクリの群生地が見どころです。2026年5月に開かれた第65回「寄居北條まつり」では、甲冑姿の武者隊が寄居駅南口から本祭会場の玉淀河原へパレードし、河原で攻防戦や一騎打ちが演じられました(寄居まちづくりNOTE)。

県内のほかの城跡は「埼玉のお城10選|100名城と城跡の見どころ・料金」にまとめています。寄居町内では、秋は風布・小林のみかん狩りの季節でもあります(「寄居のみかん狩り2026」)。

出典

2026年10月7日時点の情報です。

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