



©斬々舞 @twitter
「フライ」と聞いて揚げ物を思い浮かべたら、行田では半分ハズレです。行田市のフライは鉄板で薄く焼く粉もの、ゼリーフライはおからとじゃがいもを揚げたコロッケ風。名前も見た目もまぎらわしい2つのソウルフードを、漫画『ださくないたま!』第1回と一緒に紹介します。
漫画のあらすじ
「埼玉のファーストフードといえば?」という問いに、主人公たちが出した答えが行田の「フライ」と「ゼリーフライ」。フライなのに揚げていない、ゼリーなのにゼリーが入っていない、という“名前詐欺”なご当地グルメに、ツッコミが止まりません。
フライとゼリーフライの違い
| フライ | ゼリーフライ | |
|---|---|---|
| 調理法 | 鉄板で薄く焼く | 油で揚げる |
| 主な材料 | 水で溶いた小麦粉、ねぎ、肉、卵など | じゃがいも、おから、ねぎ、にんじん |
| 味付け | ソースまたは醤油だれ | ソース味が定番 |
| 見た目 | お好み焼きより薄いクレープ状 | 小判形のコロッケ風 |
フライ|足袋工場の女工さんのおやつ
行田市の説明によると、フライは小麦粉を水で溶き、鉄板で薄く焼きながら、ねぎや肉、卵などの具を入れたもの。ソースか醤油だれをつけて食べます。安くて持ち運びやすく、腹持ちもよいことから、昭和の初めに最盛期を迎えた足袋工場で働く女工さんたちに大人気になり、店が増えていきました。今も市内では20軒以上の店が営業しています。
ゼリーフライ|「銭フライ」がなまった名前
じゃがいもに、ねぎやにんじん、たっぷりのおからを混ぜて揚げたものです。小判の形をしていたので「銭フライ」と呼ばれ、それがなまって「ゼリーフライ」になったと伝えられています。ゼリーは一切入っていません。
2つそろって「100年フード」に
フライとゼリーフライは、2022年に文化庁の「100年フード」(近代の100年フード部門)に認定されました。足袋のまち・行田の暮らしから生まれ、100年近く食べ継がれてきた味として、国からもお墨付きをもらった形です。
実際にお店を訪ねた様子は、行田のゼリーフライとフライ|深町フライ店を訪ねてで紹介しています。
出典:行田市 フライ、行田市 ゼリーフライ、行田市 100年フード認定

