春日部大凧あげ祭りは毎年5月3日と5日の2日間で、2027年は5月3日(月・祝)と5日(水・祝)の予定です。縦15m・横11m、重さ800kgの「百畳敷」の大凧が上がるのは、どちらの日も14時から。会場は春日部市西宝珠花の江戸川河川敷(宝珠花橋の下流)です。
観覧料は公式に記載がなく、河川敷で自由に見物できます。市によると見物客は10万人以上。電車なら東武アーバンパークラインの南桜井駅北口から臨時直通バスで約15分、車は2026年から駐車場が1台1,000円(一部は無料)になりました。

百畳敷の大凧はどれくらいすごい?
大凧は和紙1,500枚を貼り合わせ、竹の骨を縦15本・横17本組んで作ります。重さは800kgで、地元の「庄和大凧文化保存会」の若衆が2月から4月にかけて手作りします。これを揚げるのは百数十人の引き手。河川敷に横一列に並んだ人たちが掛け声に合わせて綱を引き、畳100枚分の凧がゆっくり起き上がって風をつかむ瞬間は、写真や動画で見るのとはまるで迫力が違います。
大凧は「上若(かみわか)組」と「下若(しもわか)組」の2張りがあり、それぞれに2文字ずつ、合わせて4文字の「凧文字」が書かれます。赤は太陽、緑は大地、白は江戸川の流れを表す色です。始まりは江戸時代後期の天保12年(1841年)。宝珠花に泊まった僧が養蚕の豊作占いとして凧あげを伝えたのが起こりとされ、「繭の値段が上がる」と「凧が上がる」を掛けた縁起ものでした。のちに端午の節句に男の子の誕生を祝う行事になり、今は子どもたちの健やかな成長を願う祭りとして続いています。
3日と5日、どちらに行けばいい?
大凧が上がるのはどちらの日も14時からで、その前の13時から縦6m・横4mの小凧が上がります。違うのはそれ以外の催しです。
| 時刻 | 5月3日 | 5月5日 |
|---|---|---|
| 7:00〜 | 大凧の制作(凧紙と骨の貼り合わせ、糸目つり)を見学できる | ― |
| 9:00〜 | ― | 創作凧あげ大会 |
| 11:00〜 | 初節句のお祝い | ― |
| 11:10〜 | ― | 創作凧あげ大会の表彰式 |
| 12:00〜 | ― | 大凧キッズダンスステージ(上流本部テント前) |
| 13:00〜 | 小凧あげ(小・中学生が挑戦) | |
| 14:00〜 | 大凧あげ | |
※時刻は2026年の広報かすかべ4月号によります。広報では大凧の制作と初節句のお祝いに日付の指定がありませんが、保存会と市のページでは3日の催しとして案内されているため、3日に入れています。2027年の時間割は未発表です。
大凧が仕上がっていく様子から見たいなら3日です。朝7時から、凧紙と骨を貼り合わせ、100本を超える糸目を結んでいく作業が見られます。11時からは初節句のお祝いがあり、赤ちゃんを抱いた家族が大凧の前に並ぶ、この祭りらしい光景に出会えます。子どもと一緒に凧を揚げたいなら5日がおすすめです。創作凧あげ大会は自作の凧で個人でも団体でも参加でき、会場で売っている凧に絵や文字を描いて出ることもできました(雨天中止)。
今年の凧文字は?歴代の文字
庄和大凧文化保存会によると、大凧の文字はその年の世相を表す言葉を一般から公募して決め、小凧の文字は市内の小学5年生から募集しています。大凧文字の募集は1月に始まり、1月下旬に締め切られます。ここ数年の文字を並べると、その年の春日部と日本の空気が見えてきます。
| 年 | 大凧(上若組・下若組) | 小凧 |
|---|---|---|
| 2019年 | 令和・元年 | 未来・前進 |
| 2020年 | 五輪・東京(祭りは中止) | 感動・挑戦 |
| 2022年 | 春日部・躍進 | 笑顔・感謝 |
| 2023年 | 平和・世界 | 成長・挑戦 |
| 2024年 | 大凧・昇龍 | 復興・未来 |
| 2025年 | 20周年・春日部 | 発展・希望 |
| 2026年 | 笑門・来福 | 春風・大空 |
2020年と2021年は新型コロナの影響で中止、2012年は天候不良と河川敷の冠水で中止になりました。2025年は市制20周年の記念大会で、保存会によると3日・5日とも晴れて、すべての凧を揚げることができました。
電車で行くには?臨時直通バスの時間と運賃
会場の最寄りは東武アーバンパークライン(野田線)の南桜井駅で、祭りの2日間は北口から会場行きの臨時直通バスが出ます。2026年は次のとおりでした。
- 運賃:片道 中学生以上340円、小学生170円
- 南桜井駅北口発:始発8時30分、最終16時
- 会場発:最終17時30分
- 所要時間:約15分
大人2人と小学生2人の家族なら、往復で680円×2+340円×2=2,040円です。車の駐車場代1,000円より高くつきますが、帰りの渋滞に巻き込まれないのは大きな利点です。14時の大凧に合わせるなら、13時の小凧を見るつもりで12時台のバスに乗ると落ち着いて場所を選べます。
路線バスでも行けます。春日部駅東口から朝日バスの「関宿中央ターミナル行」か「関宿はやま工業団地行」で約35分、「大凧公園入口」で下車。東武動物公園駅東口からは「関宿中央ターミナル行」で約30分、「大凧公園前」で下車です。
車で行く場合の駐車場は?
2026年から、運営費の高騰で無料の駐車場を続けるのが難しくなったとして、駐車場は1台1,000円の有料になりました。一部の駐車場は無料のままです。10月8日の時点で、駐車場の場所・台数・何時に開くかは公式に記載がありません。2026年の広報では「詳しくは市のホームページで」とされていました。市は当日の渋滞を見込んで、できるだけ公共交通機関を使うよう呼びかけています。
車での目安は、東北自動車道の岩槻インターチェンジから約25分、常磐自動車道の柏インターチェンジから約25分、圏央道の幸手インターチェンジから約20分です(市の案内。祭りの日は混雑でもっとかかります)。
凧が揚がる前に何をする?「ハルカイト」で予習
2026年の広報かすかべは、会場で地元グルメの出店もあると案内していました。どんな店が何店出るかは公式に記載がないので、飲み物は持っていくと安心です。河川敷は日差しを遮るものが少ないため、5月でも帽子があると楽です。
会場の近く、旧宝珠花小学校の跡地には2024年8月に大凧文化交流センター「ハルカイト」ができました。2階の大凧文化展示室で大凧の文化や郷土の資料を展示していて、凧が揚がる前の午前中にのぞいておくと、本番で引き手の動きや凧の仕組みがよくわかります。展示室は9時から16時45分まで、休みは火曜(祝日なら翌平日)と年末年始です。2027年は5月3日が月曜、5日が水曜なので、祭りの両日とも開いている見込みです。場所は朝日バス「大凧公園入口」から歩いて6分。駐車場は少ないので、祭りの日は会場側から歩くつもりで回りましょう。
よくある質問
雨の日はどうなる?
雨天は中止です。2025年と2026年は、3日と5日の両方が中止になった場合だけ6日に開く決まりでした。2027年の扱いはまだ発表されていません。同じ決まりなら、2027年の6日は木曜で休日ではない点に注意が必要です。
子どもの初節句を祝ってもらえる?
できます。3日の午前中に、大凧の前でお祓いを受け、名前入りの手作り凧(54cm×40cm)を受け取って記念撮影をします。初節句の子どもの名前を書いた紙は大凧に貼られ、空へ揚がります。開始は広報と保存会では11時、市のページでは正午ごろと書かれていて、子どもの名前を貼った大凧が揚がるのは14時ごろです。申し込みは毎年12月ごろに案内が出て、2月下旬まで受け付けています。
大凧を揚げる側に参加できる?
保存会のサイトで大凧の引き手を募集しています。募集要項は春日部市「庄和大凧文化保存会」のサイトに出ます。
問い合わせ先は?
春日部市 商工観光課(048-736-1129)です。
情報の出どころと確認日
春日部市の春日部大凧あげ祭りのページと凧文字の変遷、広報かすかべ2026年4月号(10ページ)、2026年5月1日の春日部市メール、庄和大凧文化保存会のサイト、市の大凧文化交流センターのページで、10月8日に確認しました。2027年の時間割や駐車場が発表されたら書き換えます。


