紙袋伝説!ジョージを探せ!第4回 数々の伝説を残す大食いハンター登場

ジョージを探せ・秘密基地

【前回までのあらすじ】

ジョージの手がかりを求め、久喜市にある大盛りで有名な蕎麦屋『奥会津』に行ったポルポルとレロレロ。

大食いのジョージに倣い、ポルポルはこの店一番の大盛り(チョモランマ盛り)に挑戦した。

しかし、そこで出てきた分量は想像をはるかに超える、まさに“山”。

最初は美味しく蕎麦を味わう二人であったが、物理的に若干苦しくなってきたポルポル。

すると、そんな二人の前に謎の人影が!!

果たしてその正体は……?

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???「私に任せなさい」

二人「あっ、あなたは!?」

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ポルポル「大食いの精霊、黒田さんじゃないですか!!」

レロレロ「知っているのか、ポルポル!?」

ポルポル「ああ、聞いたことがある。彼は精霊の世界で数々の伝説を残す大食いハンターなんだ。彼は余裕の笑みを浮かべながら寿司を48皿完食したり、食べ放題の中華料理店で店主が泣いて謝るまで食べ続けたなど、その武勇伝は数知れない」

レロレロ(たしかにフードファイターっぽいビジュアルですけど、まさか精霊って!! そもそも、ポルポルはなんで精霊の世界の大食い事情に詳しいんですかね……)

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黒田「私の武勇伝がまさか人間界にまで広がっているとはね。そんなに吹聴した覚えはないんだけど」

ポルポル「お話は聞き及んでいます! どうか私を弟子にしてください」

黒田「いいでしょう!! そのつもりでここまで来たのですから」

ポルポル「あ、ありがとうございます……師匠っ!!」

黒田「見なさい、あの夕陽を!! あそこに向かって我々は突き進むのです!!」

ポルポル「はい、よろしくお願いします!!」

レロレロ(はぁ……ポルポルが変なテンションになってしまいましたね。そのうち飽きるでしょうからそれまで付き合いますか……)

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黒田「大食いにとって一番大事なことはいっぱい入る胃袋ではありません。それは食に対する心構えと知識です。押さえておきたい3つのポイントを解説しましょうか」

黒田「1つめは、水は食事中は極力飲まないこと。食べ物は水分を含むと膨らむからお腹が膨れてしまう。だから、水は食べ終わったあとに口の中を癒す目的で飲むといい」

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黒田「2つめは、ペースを一定に保ち、休憩を挟まないこと」

レロレロ「満腹感は15分から20分で訪れるという話を聞いたことがありますが、その前に決着をつけるのはいけないのですか?」

黒田「それは大きな間違いです。急にお腹の中に自分の限界を超えた量の食べ物をいれるとお腹がびっくりしてしまい、食べることができなくなってしまう」

ポルポル「休憩を挟むとダメっていうのも意外だな」

黒田「食事中に休憩を挟んでしまうと、体が食事をとる体制を解いてしまうんだ。だから、常に一定のペースで最後まで食べるのが大事になる」

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黒田「最後に、これが一番大事なことだ」

ポルポル(ゴクリ)

黒田「それは食事を楽しむことです。その料理の味を楽しみ、食品や作ってくれた人に対しての感謝を忘れなければ、時間はかかれど最後まで料理を味わい尽くすことができるでしょう。見よ、この見事な蕎麦と天ぷらを!!いますぐ口に運びたい衝動に駆られるのでは?」

ポルポル「た、たしかに……」

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ポルポル「分かりました。ここまで教わったことを活かしたいと思います。ありがとうございました、師匠!!」

黒田「……うむ、いい目をしている。これで君も立派な戦士だ!! 今後も素晴らしい食事ライフを送ってくれ」

ポルポル「押忍、ありがとうございましたーーー!!」

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ポルポル「それでは黒田さんのアドバイスを活かして残りを完食しようじゃないか」

レロレロ(やっと元の流れに戻りましたね……)

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ポルポル「それにしても本当にこの蕎麦は存在感が半端ないな」

レロレロ「ちょっとポルポル、前回大分食べたのになんでまだこんなにあるんですか!というかこれどうみても注文直後でしょう!?」

ポルポル「ああ、これはイメージ映像だ。今回から見てくれている読者さんにもぜひこの完全な状態の蕎麦を見せたかったんでな。まぁ、ただの前回の写真の使い回しではあるが」

レロレロ(読者、前回? ポルポルは一体何を言っているんでしょうか?)

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ポルポル「見てみろよ、この圧倒的な存在感を。これはここでしか味わえないぜ」

レロレロ「まったくですね、もう食べ終わってる私も若干食欲が湧いてきました」

ポルポル「……やらんぞ」

レロレロ「盗ったりしませんよ。というか、さっきまで満腹で死にかけてた男のセリフですか!!」

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ポルポル「イカやエビを贅沢に使用した大ボリュームの天ぷらだ。サクサクでそれでいて油っぽくなくて食べやすい。そばつゆとの相性も抜群だ!!」

レロレロ「見てたら本当にお腹が空いてきました。追加で何か別の天ぷらでも頼みましょうか。から揚げやエビ天やもあるんですね」

ポルポル「またここに来るときはぜひ限界まで空腹にしておきたいな!」

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二人「ごちそうさまでした」

ポルポル「一時はどうなることかと思ったが、黒田さんのおかげで助かったな」

レロレロ「美味しいお蕎麦に天ぷらですから、持ち帰れるとは言え、全部食べたいですからね!……おや、ポルポル。このお店にはお土産用の天ぷらや天丼もあるみたいですよ」

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ポルポル「んー、それなら、ジョセフに買ってってやるか。あいつは情報収集でまともに飯を食ってない可能性があるしな」

レロレロ「匂いに釣られてジョージが出てきてくれれば手っ取り早いんですけどね」

ポルポル「おいおい、さすがレロレロだぜッ!! いっそここでお土産を開けちまおうぜ」

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レロレロ「できたみたいですね」

ポルポル「これにはエビ天も入ってるのか、すごい美味しそうだ」

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レロレロ「ちょっと、何勝手に開けてるんですか!!」

ポルポル「こんな美味しそうなものを目の前にして我慢できるか。俺が食うんじゃァ!!」

レロレロ「!?」

ポルポル「プリプリの海老に弾力のあるイカ、さらにさつまいもにナスと味のバリエーションも豊富だな。タレが染み込んだご飯も箸を動かす手を止めさせてくれないぜぇぇッ!」

レロレロ「ポ、ポルポルがここに来てすごい勢いで腹ペコキャラになってますよ……。というか、それ、ジョセフさんの分じゃ……あわわ……」

ポルポル「ひゃぁっ、美味いっ!!」

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ポルポル「いやー、満足満足」

レロレロ「最高のお店でしたね。……って、ジョセフから電話です」

ポルポル「お土産は食っちまったぞ」

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レロレロ「もしもし、ああジョセフですか。えっ、お土産? ……いえ、なんでもないです!(汗)こちらは残念ながらジョージを見つけられませんでした」

ポルポル「あっちは何か進展があったのか?」

レロレロ「ふむふむ、なるほど。次なるユニークスポットが見つかったそうです」

ポルポル「よし、分かった。腹ごなしに全速力で走って行くぜ!!」

レロレロ「ちょっと待ってください。まだ行き先伝えてないでしょうに……って、そのまま行くと高崎まで行っちゃいますよ!!」

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ジョージは見つからなくてもお腹は膨れて大満足。

……むしろ、ジョージ探しという目的はどこへやら。

凸凹コンビの奇妙な旅は次回へと続くッ!!

 

今回取材させていただいたお店のデータ

「奥会津」
住所:〒346-0024 埼玉県久喜市北青柳86-1
電話番号:0480-22-9112
営業時間:月〜土 AM11:00〜PM3:00 日・祝日 AM11:00〜PM3:00
定休日:水曜日
東武伊勢崎線、JR東北本線久喜駅西口から徒歩約22分

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