最も閲覧数が多い人気コンテンツ「アクセスランキング」

さいたま市桜区発、保育士が書いた現場改革本『みんなが主役の保育園』

スポンサーリンク
埼玉ニュース&トピックス

埼玉県さいたま市桜区に本社を置く社会福祉法人絆友会が、保育現場の実践をまとめた初の著書を刊行します。理事長・川名美雄氏による『みんなが主役の保育園 子どもと親と 保育士が地域の絆で笑顔を創る』が、2026年9月10日に恒健社より刊行される予定です。子育て中の保護者や保育・療育の現場に関わる方にとって、身近なヒントが詰まった一冊になりそうです。

どんな本?保育所5施設から生まれた実践書

本書は、保育士として感じたトップダウン型保育への違和感から、保育所5施設・児童発達支援2事業所、年間延べ2,000名以上が参加する研修へと発展した現場の実践をまとめた一冊です。子どもの選択、保育士が自己犠牲に頼らず働ける仕組み、保護者・園・地域が子育ての仲間になる方法を具体的に紹介しています。

タイトルにもある通り、「子どものため」だけを考えるのではなく、子ども・保育士・保護者・地域それぞれが主役になれる現場づくりを目指しているのが本書のテーマです。

この本でわかること

1|子どもの選択

全員一律ではなく、一人ひとりが考え、選べる保育への転換について紹介しています。見栄えのための行事や大人の得意分野を押し付けず、子どもが多様な経験から好きなことを見つけ、自分で考え、選ぶ権利を尊重する姿勢が特徴です。

2|保育士の働き方

自己犠牲に頼らず、強みを持ち寄って動ける組織づくりについて解説しています。複数担任制や手厚い新人育成、心理的安全性、裁量のある予算運用によって、保育士が笑顔で子どもと向き合える環境づくりを目指す内容です。

3|保護者との関係

「お客様」ではなく、園・家庭・地域が子育ての仲間になる仕組みについて紹介しています。写真・動画の共有や子育て講座などを通じて、保護者の孤立や不安を減らす取り組みが紹介されています。

現場の実践、いくつかの取り組み例

絆友会では、性格や得意分野の異なる保育士を組み合わせる「個性を生かす複数担任制」を採用し、子どもにも保育士にも一つの価値観を押し付けないチームづくりを行っています。また、一人一台のPCやクラスごとのiPhone、連絡帳アプリ、加工機器、ロボット掃除機や用務員の配置などにより、保育士が雑務から解放され、子どもと過ごす時間を確保する工夫もされています。

新人育成では「3年間は学びの期間」として、新卒職員を余剰人員として配置。1年目は経験、2年目は流れの理解、3年目は違いを考える期間とし、自ら判断できる保育士を育てる方針をとっています。ミスの際は「誰がしたか」ではなく「次にどう防ぐか」を話し合う心理的安全性も重視されており、1万円以内の購入は担当保育士が判断できるなど、現場の裁量を尊重した運営が行われています。

さらに、異年齢保育や、卒園児・地域の小中高生ボランティア、高齢者との交流を通じて、助ける・助けられる経験を保育の場に取り戻す取り組みも行われています。保育園に隣接する児童発達支援事業所で相談への距離を縮め、こども食堂では在園児に限らない地域の子どもたちへ食事と居場所を届けているとのことです。

販売情報

刊行日は2026年9月10日予定で、Amazon等の書籍販売サイトで販売予定です。価格は電子書籍1,980円(税込)、POD書籍2,970円(税込)。販売ページはAmazon書籍サイト、三省堂書店オンデマンド、三省堂書店Yahoo!ショッピング店などで案内されています(一般書店の店頭販売は予定されていない場合があります)。

おすすめする方

保育者・児童発達支援の現場で働く方、園長・施設長・法人経営者、子育て中の方、地域の支援者など、幅広い立場の方に向けた内容となっています。

社会福祉法人絆友会について

社会福祉法人絆友会は、埼玉県さいたま市桜区に本社を置く社会福祉法人です。理事長は川名美雄氏(よしお先生)。2016年8月設立で、保育所や児童発達支援事業所を運営しています。今回の著書刊行を通じて、これまでの実践を広く発信していく方針です。

よくある質問

Q. いつ発売されますか?

A. 2026年9月10日に刊行予定です。Amazon等の書籍販売サイトで購入できます。

Q. どんな人におすすめの本ですか?

A. 保育士や児童発達支援の現場で働く方、園長・施設長・法人経営者はもちろん、子育て中の方や地域の支援者にもおすすめの内容です。

Q. どこで買えますか?

A. Amazon書籍サイト、三省堂書店オンデマンド、三省堂書店Yahoo!ショッピング店などで販売予定です。電子書籍とPOD書籍の2種類があります。

さいたま市桜区から発信される、現場の実践に基づいた保育改革の一冊。子育て中の方はもちろん、保育や福祉の現場に関わる方にとっても、日々のヒントになりそうな内容が詰まっています。地元発のこうした取り組みが本として形になったことは、さいたま市の子育て環境を考えるうえでも注目したいトピックです。

Q. 本書のタイトルに込められた意味は?

A. 「子どものため」という考え方だけでは、子どもは本当の意味で笑顔になれないという著者の気づきから、子ども・保育士・保護者・地域それぞれが主役になれる現場づくりを目指すという想いがタイトルに込められています。

子育てや保育の現場では、良かれと思って行われている取り組みが、実は誰かの自己犠牲の上に成り立っているケースも少なくありません。本書では、そうした構造そのものを見直し、関わる全員が無理なく笑顔でいられる仕組みづくりについて、絆友会が実際に積み重ねてきた実践をもとに紹介しています。理念だけでなく、複数担任制や心理的安全性の確保といった具体的な仕組みまで踏み込んで書かれている点も特徴です。

究極の目標として本書が描くのは、保育園を核に、児童発達支援、学童保育、多目的交流施設、医療、就労支援、高齢者福祉などがつながる「ちっちゃなまち」の実現です。子どもから高齢者まで、障がいの有無、国籍、世代を越えて、生涯を通じて支え合える地域のセーフティネットを構想しているとのことです。

地域の保育園から始まった実践が、一冊の本を通じてさいたま市内外へと広がっていく。そんな展開にも期待したいところです。

タイトルとURLをコピーしました