紙袋伝説!ジョージを探せ!第9回 埼玉を発祥とする名品を試食する

ジョージを探せ・秘密基地

【前回までのあらすじ】

理想の秘密基地を求めて失踪したジョージ。

彼を探すためにジョセフ・ポルポル・レロレロの3人は「埼玉県内の面白いこと」を探す旅を始めた。

ふたりが束の間の休息のたまにえ大宮公園に戻ると、そこにはジョージから届いたミニ四駆が!!

大宮公園を舞台にふたりはレースを満喫するが最後にマシンが大暴走してしまい……。

ポルポル「はぁ……ようやくミニ四駆を止めることができたぜ。まるで何日も走り続けている気分だったな」

レロレロ「しかし、本当にここまで追いかけるハメになるとは……。まさか我々は新手のミニ四駆使いの攻撃を受けていた!?」

???「やっと気づいたか」

二人「誰だ!!」

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レロレロ「あ、貴方は」

ポルポル「……だから誰?」

ジョセフ「ジョセフだよ、ジョセフ!!これまで散々ジョージの情報提供してきたじゃないか」

ポルポル「まぁまぁ、冗談だって(最近はあんまり直接的な出番がなかったから忘れかけてたけどな……)」

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レロレロ「しかし、このタイミングで現れるということは、まさかミニ四駆を暴走させたのはあなたの仕業だったんですか?」

ジョセフ「その通りだ。あのミニ四駆には古典的な仕掛けを施していてな……。マシンの名前を叫べば遠隔操作ができるように仕組んでおいたんだ」

レロレロ「そりゃ、たしかに昔のアニメではそうでしたが……」

ポルポル「とにかくオレたちはここに誘導されたってことだな」

ジョセフ「察しがいい……と言いたいところだが、気づくの遅ッ!!とりあえず、折角だから少しここで休んでいくといい」

レロレロ「それは助かります!!」

ポルポル「半月走り続けていたから足がクタクタだぜ」

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ポルポル「しかしジョセフ、ひとつ気になっていたことがあるんだが」

ジョセフ「なんだ?」

ポルポル「久々に会って、いきなりこんなことを言うのはなんだが……もしかして“太った”か?」

ジョセフ「!?」

レロレロ「ぽ、ポルポル!言っていいことと悪いことがありますよ」

ポルポル「いやいや、これを見てくれ」

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ポルポル「もはや別人ってレベルだろ!!」

レロレロ「た、たしかに……一体何があったんです?」

ジョセフ「情報収集のために方々を駆けまわった結果、食事が偏りがちになってしまって……気が付いたら30キロくらい太っていたんだ……」

ポルポル「30キロ!?」

レロレロ「それは、さすがに太りすぎでしょう」

ポルポル「何よりオレたちがジョージ探しに苦労しているときに、美味しい思いをしやがって許せない!」

レロレロ(まあ私たちも大盛りそばやら色々美味しい思いしてますが、そこは黙っておきましょう)

ジョセフ「まぁまぁ、今日は君たちにも美味しい思いをさせてあげるつもりだ。食事会という形でな」

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ポルポル「食事会だと!? おー、さすがジョセフ、気前がいいぜ!!」

レロレロ「それはありがたいですね。一体どんなものが出てくるのか楽しみです」

ジョセフ「今回用意したのはこれだ!!」

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ジョセフ「“埼玉を発祥とする名品”を集めてみた」

レロレロ「これは素晴らしいですね!! 私たちの好みをよく把握しています。本当ならここにジョージがいれば良かったのですが」

ポルポル「まぁ、奴もひょっこり現れるかも知れないぜ」

ジョセフ「それも期待しての食事会だ。遠慮せずに楽しんでくれ。決してお前らも太らせて自分の体型を目立たなくしようなんて考えてないからな!!」

レロレロ「……何か言いましたか?」

ジョセフ「い、いや、気のせいだ」

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レロレロ「さて、私はこれが気になりますね。なにやら形や色の違う色々な種類のものが入っているようですが」

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ジョセフ「それは“彩果の宝石”だな。フルーツゼリーだが食感は少し固めでグミや寒天に近いな」

レロレロ「まさに宝石のように一つずつ味の種類も違うんですね。飽きずにいくらでも食べられそうだ」

ジョセフ「実際、贈答品に使われることも多いらしいし、若い女子にプレゼントしても喜ばれるだろう」

ポルポル「おー、それは覚えておかなきゃな!」

レロレロ(ポルポルにそんな機会が訪れるんでしょうか……)

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ポルポル「こっちは饅頭か。袋の下に不思議なフレーズが書いてあるんだが」

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ポルポル「うまい、うますぎる十万石幔頭!?」

ジョセフ「“十万石幔頭”は饅頭そのものだけでなくキャッチフレーズも有名な埼玉銘菓だな。皮には小麦粉の他に米も多く使われていて、その風味は病みつきになる。もちろん、中身に入ってるこしあんとの組み合わせも抜群だぞ」

レロレロ「テレ玉の視聴者にとってはCMでおなじみのお饅頭ですね」

ポルポル「おー、アレか!! こっちもお土産として重宝しそうだな」

ジョセフ「俺もよく使っている。ただ、生菓子なので日持ちが良くない点には注意してくれ」

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ジョセフ「こっちにある二つの煎餅もオススメだ」

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ジョセフ「まずは“元祖ねぎみそ煎餅”。深谷市の銘菓だな」

レロレロ「深谷市といえば、ねぎの生産量が日本一なんでしたよね?」

ジョセフ「そう、深谷といえばねぎ。ねぎというと野菜という印象が強いかもしれないが、深谷のねぎは糖度が高いのでこういった加工にも向いている。ネギの甘さと特製の味噌だれが混ざり合って独特の風味もあり、これがまた格別だ!!」

ポルポル「焼きあがった煎餅の色もすごく食欲をそそられるな」

レロレロ「ねぎが申し訳程度に入っているのではなく、しっかり主役として確認できるのもいい感じですね」

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ジョセフ「そして、こっちは“草加煎餅”。厳選されたお米を100%使用し、昔ながらの製法で焼き上げた草加市の名産品だ。中に入っている種類も豊富で醤油やみそ、ざらめといった王道なラインナップが揃っている」

レロレロ「昔ながらの製法ですか……」

ポルポル「昔って言ってもピンと来ねぇーなぁ。どのくらいの時代なんだ?」

ジョセフ「発祥は江戸時代らしい。団子作りが得意なおせんさんという人物が団子をつぶして焼いたのが始まりだとか……」

ポルポル「なるほど!数十年も経過した煎餅なら噛みごたえもありそうだな」

レロレロ「ポルポル、江戸時代は数十年どころか四百年前ですよ……」

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ポルポル「こんなに食べ物があると、つい一杯いきたくなるな」

レロレロ「たしかに……。つまみとして考えると最適ですからね」

ジョセフ「フフフ、そう言うと思って“飲み物”も用意してあるぞ」

レロレロ「何から何まで気を利かせていただいて、ありがとうございます」

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ポルポル「……って、こりゃなんだ!? “大宮盆栽だー!!”だと?」

ジョセフ「さいたま市の地域ブランド商品でもあるサイダーだよ。名前の由来は盆栽とサイダーをかけたら面白いというところから来ているんだとか」

レロレロ「まさに“そのまま”じゃないですか」

ジョセフ「いやいや、そこがいいんじゃないか!さいたま市の産業・文化・芸術をサイダーを通して伝えたいという熱いコンセプトを感じるだろう?」

ポルポル「その思いつきで突っ走る感じのネーミング、俺は好きだぜッ!!」

レロレロ「たしかにどことなくポルポルに通じるストレートさを感じますね……」

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ジョセフ「こっちは越生町の名産“ゆず之介”だ。地元の農家で育てたゆずをふんだんに使用した自然食品で、冷やしても温めてもどっちでも楽しめるぞ」

レロレロ「季節を選ばないリバーシブルな商品というのは斬新ですね」

ジョセフ「“彩の国優良ブランド品”にも指定されているぞ。ゆず果汁にはちみつをブレンドした甘酸っぱさは病みつきになるぞ」

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ポルポル「飲み物もきたことだし、乾杯といこうぜ!!」

レロレロ「そうですね。それでは今後の旅の無事を祈って」

二人「かんぱーい」

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ポルポル「おー、この炭酸が疲れた体に効くねェ!!」

ジョセフ「普通のサイダーよりも炭酸が少し強めになっているのが特徴でね。コンセプトは“松の葉をイメージしたチクチクするような炭酸強めで甘さ控えめ、すっきりした大人の味”らしい」

ポルポル「いやー、俺もとうとう大人の味を理解できるようになっちまったか!!」

レロレロ「……というか、あなたはまだ子供の気分でいたんですか」

ポルポル「いつまでも子供の頃の純粋な気持ちを忘れない、そういう大人になろうと思ってな」

レロレロ「大人になれとは言いませんから、せめてもう少し落ち着いてください……」

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レロレロ「蓋を開けた瞬間からすごい濃厚なゆずの香りがしますね。それでいてしつこすぎない甘酸っぱさがとても心地いいですね」

ジョセフ「オススメはやはり寒い日に温めたこれを飲むのが最高だ。体を芯から温めてくれる」

ポルポル「そりゃ、ぜひ飲んでみたいなー!! ということで、冬になったら俺たち二人に送ってくれ」

レロレロ「それはいいですね!!ミニ四駆のときのようにお願いします」

ジョセフ「俺はお前らのお母さんじゃないぞー!!」

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レロレロ「それでは、お菓子の方もいただくとしましょう」

ポルポル「待ってたぜ、この瞬間を!!」

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ジョセフ「ちょっと待ったァァァァァッ!!」

レロレロ「なんですかジョセフ。早く味わいたいのですが」

ジョセフ「食べる前に一つやってもらいたい事があってな」

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ポルポル「ほうだぞほへふ(そうだぞジョセフ)」

レロレロ「もうポルポル食べてしまってますよ!!」

ジョセフ「あー、ちょっと待て!!これを今食べてもらうわけにはいかないんだ」

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ポルポル「ぬぉっ、横取り……だと……!?横暴だ、横暴だぞ!!」

ジョセフ「ひとまず落ち着いてくれ。これから私が出す質問に答えられたらいくらでも振る舞ってあげよう」

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レロレロ「質問……ですか?」

ジョセフ「これまで君たちには埼玉の各地でジョージ探しのためにいろいろな面白いことをしてもらった。だが、一向にジョージは現れない。それは君たちの埼玉に対する愛情がジョージと同じ水準まで達していないんじゃないかと思ったわけだ。今回はそれを試させてもらう」

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ジョセフ「ここに埼玉クイズ王決定戦の開催を宣言する」

二人「埼玉クイズ王!?」

唐突に始まった“埼玉クイズ王決定戦”とは!?

二人は無事に名産品を味わうことができるのか!?

第10回「埼玉クイズ王編」に続く

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