紙袋伝説!ジョージを探せ!第10回 ここに埼玉クイズ王決定戦の開催を宣言する

ジョージを探せ・秘密基地

【前回までのあらすじ】

理想の秘密基地を求めて失踪したジョージ。

彼を探すためにジョセフ・ポルポル・レロレロの3人は「埼玉県内の面白いこと」を探す旅を始めた。

埼玉各地で面白いスポットを巡るも一向にジョージへとたどり着かないふたり。

彼らはジョセフから労いの食事会に誘われるのだが、そこにはジョセフのある思惑が動いていた。

ふたりが食事に手を付けようとしたとき、ジョセフはこう宣言した。

「ここに埼玉クイズ王決定戦の開催を宣言する」

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二人「埼玉クイズ王決定戦!?」

ジョセフ「そうだ。これから二人の埼玉に関する知識を試そうと思う!!」

ポルポル「何故だ!!そんなことしてを何になる!?」

レロレロ「そうですよ!!それに今日は私たちを労うために呼び出したんじゃないんですか!?」

ジョセフ「そうだが……ただで渡しては面白くはないからな。ついでにお前たちの埼玉に対する知識がどの程度のものか試させてもらう」

ポルポル「おいおい、俺たちを試そうってのか!?」

ジョセフ「まぁまぁ、そう怒るなよ。こうやって趣向を凝らすことがジョージ召喚には不可欠だからな。これはいわば儀式のようなものでもあるのだよ」

レロレロ(もはやジョージが召喚獣みたいな扱いですね……)

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ジョセフ「ちなみに今回は争う必要はないぞ。正解者全員に埼玉銘菓を食べる権利を渡すからな」

レロレロ「それは良かったですねポルポル。クイズ勝負では脳筋の貴方では私に勝てるはずありませんからね」

ポルポル「言ってくれるじゃねぇかレロレロ。ここでケリをつけてもいいんだぜ!!」

レロレロ「私にクイズで勝負を挑むとはいい度胸ですね。いいでしょう、この旅での因縁を終わらせるとしましょうか」

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ジョセフ「今回は対決させる趣旨で開いたわけじゃなかったんだが……まあいいか、こっちのほうがジョージが見つかる確率高そうだし」

レロレロ「キッチリと」

ポルポル「決着をつけてやる!!」

ジョセフ「わかった、わかった。それじゃあ始めるぞ」

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ジョセフ「第一問目に正解したらこの“彩果の宝石”を食べる権利を与える!!」

レロレロ「あれは1つの袋にたくさんの味が入っていますからね。私一人で独占したいものです」

ポルポル「自分が答えられる前提とは片腹痛いな。それにこの俺の食に関する執着をなめてもらっちゃあ困るぜ」

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ジョセフ「1問目」

「アサヒ十六茶のご当地キャラキャンペーンにも出演した埼玉県羽生市のご当地キャラクターはムジナもんである。○か×か△か」

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レロレロ「簡単ですね……簡単です。けど、なんですか、その△という選択肢は……?」

ポルポル「ハハハ、迷っているな、レロレロ!!」

レロレロ(ポルポルは一直線に答えを書いていますが、もしやこれは引っかけでは……こんな単純な問題に△を織り交ぜてくるなんて……)

ジョセフ「それじゃあ一斉に答えてくれ……せーの」

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ポルポル「×」

レロレロ「△」

ジョセフ「残念ながら正解は○だ」

ポルポル「そんな馬鹿な!! 不正解だと!!」

レロレロ「ああ、やっぱりそれで合っていたんですね。……というか△ってなんですかジョセフ!!深く考えすぎてなにか罠があるんじゃないかと思いましたよ」

ジョセフ「そうすれば疑い深いレロレロのことだから引っかかるかなと思ったんだ」

レロレロ「その言い草じゃまるで不正解を望んでいるみたいですね」

ジョセフ「二人とも不正解なら私が食べられるからね」

二人「え!?」

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ジョセフ「正直美味しすぎて自分で食べたい欲求が抑えられないからな!!二人は全問不正解でもいいんだぜ!!」

レロレロ「なんて人でしょう、私たちを労うという目的を完全に見失っています。それが貴方のやり方なんですかジョセフ!!」

ポルポル「そんな意地汚いことを言ってるから急激に太るんだよ」

ジョセフ「なんとでも言うがいい、とにかく彩果の宝石は私のものだ」

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ジョセフ「これは……ふむ、1粒1粒がとても大きくてすごく食べごたえがあるな。ゼリーなんだが、食感はどっちかというとグミとか少し固めの寒天って感じだな。味もそれぞれ別の果物でいくら食べても飽きがこないな」

レロレロ「目の前で無くなっていくのを見るのがこんなに辛いとは思いませんでした。次こそは絶対に正解して見せますよ。ちなみにポルポルはなぜ×だと思ったんです?」

ポルポル「確かふっかちゃんじゃなかったなと思ったんだがな」

レロレロ「それは深谷市のマスコットキャラクターですよ。コバトンとムジナもんとふっかちゃんでご当地キャラクターCMに出てたからそれで勘違いしたんじゃないですか?」

ポルポル「そういうことか。うっかりしてたぜ」

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ジョセフ「次の銘菓は“十万石饅頭”だ!! 次はお前たちが食べることが出来るかな?」

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ジョセフ「第2問」

「“うまい、うますぎる”のキャッチフレーズでおなじみの十万石饅頭ですが、このキャッチフレーズの由来は一体何でしょう?」

ジョセフ「今回は自由回答だからわかったら手を挙げてくれ」

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二人「はい!!」

ジョセフ「それじゃあレロレロから」

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レロレロ「シンプルにおいしいっていう気持ちをキャッチフレーズにおこした結果なんじゃないですか?シンプルイズベストといいますし」

ジョセフ「残念ながら不正解だ。わりと惜しくはあるんだがな」

レロレロ「違いましたか。またおあずけとは……」

ジョセフ「残念だったな……それじゃあ次はポルポル」

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ポルポル「おいしいという気持ちを前面に押し出そうとした結果、“うまい、うますぎる。こんなもの人にあげるなんてもったいないぜ!!俺一人で全部平らげてやるぜ!!”というキャッチフレーズが誕生したんだ。それを略してうまい、うますぎるになった。……ハハッ、今のお前のようだな〜、ジョセフ!!」

ジョセフ「ハズレだ。お前ラストのひと言が言いたかっただけだろう。マジメにやってくれ」

ポルポル「失礼なッ!!俺はマジメに最後のひと言をお前にぶつけてやりたかったんだ」

ジョセフ「より悪いわ!!正解は“イメージイラストを描いている版画家の棟方志功さんがあまりの美味しさに一気に5個食べた後、次の6個目に手を伸ばしつつ、“うまい、行田名物にしておくにはうますぎる”と言ったところから来たらしい。ちなみにイメージキャラクターは行田にあったと言われる関東七名城の1つ“忍城”のお姫様が生きていたら同じことをいうだろうということで棟方さんがお描きになったんだ」

ポルポル「そういうことだったか。くそ、またおあずけか」

ジョセフ「それじゃあ今回も私がいただくとしよう」

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ジョセフ「う〜ん、新潟産コシヒカリを使った白くてしっとりとした薄い皮と優しい甘さの
餡子が口いっぱいに広がって、ついもう一つ手を伸ばしたくなる不思議な美味さを感じる」

ポルポル「くそ、これじゃあ生殺しだ……。今度こそ絶対正解するぞ!!」

レロレロ「そうですね。これじゃあ何のために開かれた食事会なのかわかりませんし!!」

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ジョセフ「それじゃあ次の銘菓はこれ“草加煎餅”と“元祖ネギ味噌煎餅”だ!!」

ポルポル「今回はいっぺんに2個だと!!」

ジョセフ「両方とも煎餅だしな。食べ比べて欲しいからここは大盤振る舞いといこう」

レロレロ「いいですね。ここでいままでの鬱憤を晴らすとしましょう」

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ジョセフ「第3問」

「今私たちが探している私たちの紙袋仲間であるジョージは一体どんな顔だった?」

ポルポル「なんだそれ!?それ埼玉と関係ないじゃん」

ジョセフ「いや、この企画は一応名目上ジョージを探す企画だが、あまり知られてない気がするからな。ここらで読者の人に確認がてら問題にしてみた。そういうお前らも忘れてるんじゃないか?」

レロレロ「私たちは彼を探してるんですよ?間違うわけないじゃないですか」

ジョセフ「お前たちはここまで一つも正解してないしサービス問題だと思ってくれ。ヒントはイケメンだってことかな」

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レロレロ「まあ楽勝ですよ。ようやっと私たちも銘菓にありつけそうですね」

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レロレロ「それじゃあ私からいきますね」

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ジョセフ「お前、普通に違うぞ」

レロレロ「……あれ、そうでしたっけ!?」

ジョセフ「なんか企画のボツキャラでこんなのがいたような気がするが……とにかく不正解だ!!次はポルポル」

ポルポル「正直俺も自信がないが、イケメンというヒントを考えると答えはこうなった」

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ポルポル「どうだ、イケメンだろう」

ジョセフ「自分かよ!!その根拠のない自信がどこから来てるか知らんが不正解だ」

ポルポル「チッ……」

ジョセフ「正解は“私の口を横棒に変えた顔”だ。イケメン以外の何者でもないな」

レロレロ(この二人の自信はどこから来ているんですかね……)

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ジョセフ「というわけで今回も私がいただくぞ。う〜ん、ネギ味噌せんべいは味噌のコクとネギの香りが際立っていい風味で食欲をそそられるなぁ。甘いネギが浮かび上がっていて見た目にも楽しい」

二人「……」

ジョセフ「つづいて草加煎餅だが、この独特のざらめの甘さがたまらんなぁ。それでいて煎餅の味もころさずに上手にまざりあってとてもいい!!」

ポルポル「くそ、結局全部食べられてしまった」

レロレロ「クイズも全問不正解で何も食べられない。こんなにも惨めなことがあるでしょうか」

ジョセフ「さすがにそれはあまりにかわいそうだから参加賞を用意した……これだ!!」

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ポルポル「ガリガリ君だな」

レロレロ「ありがたい話ですが、なぜガリガリ君がここに……」

ジョセフ「実はガリガリくんの工場は埼玉県深谷市にあるんだ。そういう意味では埼玉が産んだヒット商品と言えるだろう」

二人「なるほど!!」

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三人「いただきます」

レロレロ「この慣れ親しんだソーダの味が最高ですね」

ジョセフ「ソーダの他にもみかんとかマスカットとか色々な味もあるぞ。コーンポタージュ味やロイヤルミルクティ味なんていった変わり種も揃っている」

ポルポル「わりとあのラインナップをチェックするのが楽しみなんだぜ!!」

レロレロ「シチュー味やナポリタン味のアイスは衝撃的でしたね……。赤城乳業さんには昨今の日本人に欠けているチャレンジ精神を感じます」

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ポルポル「こっ、これは!!」

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ジョセフ「どうした?」

レロレロ「もしかして当たりましたか?よかったですねポルポル」

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ポルポル「次の目的地が決まった。行くぞレロレロ!!」

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レロレロ「ちょっ待ってくださいポルポル。一体どこに行こうって言うんです!!」

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ジョセフ「おー、頼んだぞー、二人とも。……あっ、でもこの展開だとしばらく私の出番はなさそうな…… やっちゃったかな……」

急に走り出してしまったポルポル。

果たして彼が向かった先は一体何があるのか?

彼らのジョージをさがす旅はまだまだ終わらない。

第11回に続く

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