2025年7月3日(木)、さいたま市のスタートアップ支援施策「SCAP」が華々しくスタートしました。SCAPとは「Saitama City Accelerator Program」の略称で、市内外から注目を集める革新的なスタートアップを対象に、約7か月間の集中支援を行うプログラムです。
本プログラムを主催するのは、公益財団法人さいたま市産業創造財団(公式サイトはこちら)。キックオフイベントでは、選び抜かれた5社のスタートアップがそれぞれの構想を熱く語り、支援者とのネットワーク構築も行われました。
キックオフイベントの様子
会場となった「まるまるひがしにほん」には、金融機関や大学、公的機関、メディア、企業など20名を超える支援者が集結。イベントでは、主催者挨拶や基調講演、採択スタートアップによるピッチ、そして活発なネットワーキングが行われました。
基調講演には、全国でアクセラレータープログラムを展開する株式会社ゼロワンブースターホールディングス 代表取締役CEO・鈴木規文氏が登壇。「地域発スタートアップの可能性とエコシステムの重要性」と題した講演では、さいたま市が持つポテンシャルと成長環境の重要性が語られました。
未来を切り拓く!SCAP採択スタートアップ5社の挑戦
今回のSCAPに採択された5社は、それぞれが独自のビジネスモデルと社会的課題へのアプローチを持ち、今後の成長が大いに期待されています。
① Controudit AI(AIガバナンス)
企業のAI活用を安全・公正にサポート。リスク研修や品質評価などを通じ、AI導入の「不安」を「安心」へ変える存在に。
② スカイブリッジ(ドローン・3次元測量)
ドローンを活用した点検や測量で、建設現場やインフラ管理のDX化を加速。技術提供だけでなく、顧客現場での内製化も支援。
③ Smoke-i-freet(醤油粕アップサイクル)
捨てられていた醤油粕が、燻製材として生まれ変わる。環境負荷の低減と食品の風味向上を両立する、サステナブルなビジネスモデル。
④ ツナグッド(障がい者の起業支援)
在宅で介護を行う家族や障がいのある方が、小さな「やりたい」を仕事に変える。自立への第一歩をサポートする起業講座を提供。
⑤ ライフサポートジャパン株式会社(終身賃貸)
高齢化社会に求められる住まいの新しい形、“終身賃貸”という住居の選択肢を提案。不動産業界の未来を見据えたサービスです。
これからのスケジュール
SCAPでは今後も下記のようなイベントが予定されており、スタートアップたちの進化をリアルに感じることができます。
- 中間ピッチイベント|2025年10月15日(水)
- 成果発表会(デモデイ)|2026年2月4日(水)
これらのイベントは、スタートアップと支援者との結びつきをさらに強化する貴重な機会。関心のある方は、財団公式サイトから詳細をご確認ください。
「産業の土壌」としてのさいたま市
公益財団法人さいたま市産業創造財団は、2004年の設立以来、市内の中小企業や創業者を支える重要な存在です。今回のSCAPもその活動の一環であり、単なる金銭的支援ではなく、「成長できる土壌」を提供することに主眼が置かれています。
SCAP公式ページはこちらより、今後のイベント情報や支援内容をチェックしてみてください。
さいたま市発のイノベーションに注目!
SCAPのようなプログラムが地域経済や社会課題の解決にどうつながっていくのか、その可能性は無限大です。今後の展開から目が離せません。