埼玉レポート 第20回 晩秋の霊山を往く

埼玉レポート

ちょっと遅い紅葉探し

……っは!

皆さんコンニチハ!

すっかり寒くなって布団から出るのが日に日に遅くなり、二度寝三度寝が当たり前になりつつある正真正銘のダメライター、あるかでぃあデス!三度のメシより寝るのが好き! (=゚ω゚)ノ

こう寒いとどうしても動くのが億劫になってしまうもので、意識していないと体がなまる一方。

最近また少し出てきたおなかを寂しく眺めつつ、こりゃ少し運動を兼ねた取材でも行った方がいいぞ……

と心のどこかが警告を発していたので、早速自慢の埼玉データベースにアクセス!

そういえば今年はまだまともに紅葉も見に行ってないジャマイカ。

ということで、かなり出遅れましたがまだ紅葉が楽しめそうなところを探して行って参りました♪

観音様と紅葉と運動不足のアラフォーと

今回紅葉スポットとして選んだのは埼玉県飯能市にある「白雲山 鳥居観音」。

第15回の埼玉レポートで、飯能市にある名栗湖(有間ダム)を紅葉スポットとしてご紹介しましたが、そのすぐ近くにあります。

埼玉レポート 第15回 紅葉スポット先取りレポート!
秋を探して 皆さんコンニチハ!先日新しい某りんご電話が発表されて狂喜乱舞のダメライター、あるかでぃあデス!デジタルガジェット大好き!(=゚ω゚)ノ 8月はあんなに暑かったのに、9月に入った途端に涼しくなりましたね。 おかげで体調を崩しがちだ

この鳥居観音は白雲山の山号にあるように、いくつかの山を繋いだ広大な観音寺となっていまして、その広さはなんと30ヘクタール!東京ドーム6.5個分にもなります。

平地でもこれだけの広さを歩くとなると結構大変なのですが、それが山道ですからね。

結構な ハイキングコースになるのではないでしょうか。

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現地に着いたのは朝の9時。

時折薄日が差す程度の曇り空がちょっと恨めしいですが、クルマを降りると早速見事な紅葉が出迎えてくれました。

鳥居観音は敷地内にいくつか駐車場が点在しており、足の悪い人などでも山頂付近まで気軽に行けるように なっていますが、今回は一番下の駐車場からスタートしてみることに。

せっかく来たのだから 全ルートを踏破してみないとね!

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登山前に、まずは入り口にある本堂にお参りしていきましょう。

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入山料は大人(中学生以上)が200円、子供(小学生以下)が100円。

自動車だと500円、バイクが300円です。

料金所を抜けると、すぐに絶望の看板が。

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うへぇ……

片道40分ですか。

しかも見た感じではかなりの急斜面。

これは運動不足のカラダには結構堪えそうです……。

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意を決して登り始めると、先ほどまで頭上に見えていた紅葉が次第に眼下に広がり始めます。

この日は休日ということもあり、午前中から元気に山道を歩く子供の姿も。

オジサンもう息切れちゃったよ。

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しばらく進むと最初の門が見えてきました。

仁王門です。お寺と言えば、入り口を守るのはもちろん阿吽の仁王尊。

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門の先もまだまだ急な上り坂。

すっかり息が上がってしまいうつむき加減でしたが、ふと頭を上げて山の稜線に目を向けてみると、向かいの山の頂上に見事な観音様の姿が。

雲間から差す朝日に照らされて素晴らしい美しさです。

ほんの一瞬でしたが疲れを忘れさせてくれました。

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元気に登る子供に負けまいと必死についていくと、頂上付近になにやら地球儀に乗った観音様を発見。

平和観音という名前が付いていました。

ちょっと面白いですね。

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平和観音からは山の尾根を歩くコースに。

上り坂がやっと終わって少しホッとしました。

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このあたりから紅葉も一段と美しくなり、上り坂も終わったので 景色を眺めて歩く余裕が出てきました。

あと1〜2週間くらい早ければ、もっと綺麗な紅葉が楽しめたんでしょうね。

赤に黄色に橙に……紅葉と一言で言い表すにはもったいないほど色鮮やかです。

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途中の大鐘楼を抜け、細い山道から大きな車道へ出て再び登ると 立派な三重の塔が見えてきました。

玄奘三蔵塔です。

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玄奘三蔵と言えば知らない人はいないでしょう。

あの「西遊記」の三蔵法師様のことですね。

なんとこの鳥居観音の玄奘三蔵塔、その三蔵法師様の頂骨(頭骸骨)の一部が分骨され奉安されているのですよ!ホンモノですよ!

まさか埼玉のこんな場所にあるなんて思いもしませんでした。

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案内板にも書かれているように、この玄奘三蔵塔は1層が日本様式、2層が中国様式、3層がインド様式の屋根になっています。

仏教伝来の道を繋いだデザインといったところでしょうか。

下から上へ四角から八角、そして円形へと変わっていく塔の形はとても優雅で美しく、まさに霊廟といった雰囲気ですね。

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玄奘三蔵塔で少し休憩し、再び紅葉散策へ。

仁王門から遠くに見えていた観音様を目指します。

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途中、2000年前のガンダーラ遺跡を再現したという納経塔を経て、ようやく「救世大観音」へ。

高さ33mという観音様は見上げると本当に大きいです。

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遥かインドに想いを馳せて

観音像の足元はお堂になっており、お堂の中にも 阿弥陀如来像や不動明王像などが安置されています。

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その造りにも、日本の仏教建築にはないインド様式の香りが漂っていますね。

救世観音像はその胎内も中央の螺旋階段で登ることが出来るようになっています。

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ここでお気づきの方もいらっしゃるかと思いますが……

このお堂の中、壁一面にびっしりと 観音像が安置されているんですよ。

その数なんと1万1000体!

まさに圧巻、荘厳たる佇まいです。

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救世観音像の外には展望台などもあり、奥武蔵の山々を一望できます。

先ほど歩いてきた玄奘三蔵塔なども遠くに見えます。

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そういえば、観音様が向いている方向がさっきから微妙に気になっていたり。

真東でもなく真南でもなく、中途半端な方角を向いているようですが……。

不思議に思って施設の方に尋ねてみると、観音様が向いているのはインドの方角なのだそうです。

遥か仏教発祥の地を見て立っているのですね。

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展望台に目をやると、そこには「輪木り飛ばし」という看板が。

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ふむふむ、木の輪切りにお願い事を書いて願掛けしながら崖から飛ばすんですか。

なんか面白そう〜。

やってみようかと思い“輪木り”を1枚購入。

……あら、さっき撮った写真と瓜二つなお姿が。

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聞いたところ、この輪木りは参拝記念に持って帰る方も多いということだったので、お土産に持って帰ることにしました。

健康と商売繁盛の願掛けは本堂でもしてきたから 輪木り飛ばしはしなくてもイイよね♪

ついでにおみくじも。

小吉でした。

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おみくじには人望と福徳の神様と言われる七福神の福禄寿様がついてました。

お財布に入れておこうっと♪

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展望台からの帰り道は車道を降りながら紅葉を楽しみます。

車道は山道よりも坂が急なので、降りる時に足をとられないよう注意が必要ですね。

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これにて今回の紅葉探しの旅はおしまい。

のんびりと紅葉を楽しみながらのハイキングは約2時間。

いやーとっても楽しかった!

紅葉を探しに来ただけなのに、見事な仏教建築を楽しめたり三蔵法師様と所縁のある 仏塔を発見したりと収穫の多い1日でした。

鳥居観音は冬季になると車道が凍結するために頂上までクルマでいくことが出来なくなるそうなので、ハイキングに行くなら紅葉が残っている今が最後のチャンスかも。

もうちょっと早くご紹介できれば良かったですね♪(いつもグータラでごめんなさい!)

(取材・執筆:あるかでぃあ)

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