宇都宮線 anchor.png Edit

  • 宇都宮線(うつのみやせん)は東日本旅客鉄道(JR東日本)東北本線のうち、東京都台東区の上野駅から栃木県那須塩原市の黒磯駅間の愛称である。
  • 宇都宮線は上野駅(東京都台東区)をターミナルとし、首都東京と北関東(埼玉県北東部、茨城県古河周辺、栃木県小山・宇都宮・那須周辺)を縦貫する首都圏地域間輸送の動脈として、また各地域内沿線住民の生活路線として機能している。また、大宮駅から東北貨物線・山手線・東海道本線を経て横須賀線に直通する湘南新宿ライン列車が宇都宮駅以南で運行され、池袋・新宿・渋谷・横浜・鎌倉の周辺各地とも結ばれている。
  • 旅客列車はほぼ宇都宮駅を境に運行が南北で分けられているが、一部宇都宮駅を跨いで上野方面と黒磯方面を直通運転する列車もある。宇都宮駅から南側ではグリーン車を組み込んだ長編成の近郊型E231系電車(4ドア車)を中心に、また北側ではグリーン車無しの短い211系電車(3ドア車)を中心に運転されている。
  • 東北・北海道地方への定期貨物列車、北海道地方への定期旅客列車(夜行寝台特急)も運行されている。
  • 「宇都宮線」と呼ばれる区間は、東北本線の直流電化区間と一致する。また、東京近郊区間内でもある。
  • 東京都内 - 埼玉県さいたま市間で旧中山道さいたま市 - 北葛飾郡栗橋町間で埼玉県道3号さいたま栗橋線、栗橋町以北で国道4号と並走し、東京都内、埼玉県南部の一部区間を除き各道路と同じ自治体を経由している。特に栃木県内では国道4号と至近距離で並走する区間も存在する。
  • 運輸省(現国土交通省)が2000年に実施した都道府県間鉄道流動統計データによると、東京都から鉄道で栃木県に移動した年間旅客数は静岡県、大阪府、愛知県への旅客数に次いで多く307.5万人であった。これに神奈川県、埼玉県、千葉県からの年間旅客数を合わせた数字は481.8万人であり、茨城県の277.6万人や群馬県の287.5万人を遥かに上回る鉄道需要があることを示しており、宇都宮線は東京圏内あるいは栃木県内の一通勤路線・一生活路線という範囲を超え、東北新幹線とともに当に東京圏と栃木県間の鉄道旅客需要に応える大動脈であることが窺える。
  • 赤羽駅を出ると新河岸川、荒川の橋梁を渡って埼玉県に入る。赤羽駅から大宮駅にかけては、東側から電車線(京浜東北線)、列車線(上野発着の宇都宮線高崎線)、東北貨物線(湘南新宿ライン)の3複線が走る。埼玉県に入るとまず京浜東北線の駅である川口駅を通過する。川口は江戸期に隆盛した舟運によって特産品の鋳物を江戸に供給し発展を遂げた。沿線は鋳物工場の集積地あったが、近年はベッドタウンとして高層マンションに建て替えられ、近代的な街並みとなっている。西川口駅蕨駅と通過し、線路東側に浦和電車区を眺めると武蔵野線をくぐって南浦和駅を通過、再開発で建てられた高層マンションが見えてくると間もなく浦和駅に着く。浦和駅埼玉県庁さいたま市役所の最寄り駅で、西口には伊勢丹浦和店コルソユザワヤ浦和店などの店舗を中心とした繁華街が形成され、その西側に県庁や裁判所、さいたま市役所が立地する。東口はパルコを中核店舗とする商業施設が立地する。
  • 浦和駅を出ると左手に浦和センチュリーシティ(旧浦和市役所庁舎跡地)を見て京浜東北線北浦和駅与野駅を通過するとさいたま新都心の高層ビル群が左手に見えてくる。次のさいたま新都心駅さいたまスーパーアリーナさいたま合同庁舎の最寄り駅であるが、貨物線を走る湘南新宿ラインはホームが無いため通過する。貨物の留置線が広がり西から東北新幹線・埼京線が接近すると間もなく大宮駅に到着する。大宮旧大宮市)は式内社名神大社に列せられた氷川神社の門前町であり、近代以降は東北本線・高崎上信越線列車の結集点として国鉄大宮工場が立地する「鉄道のまち」となり、また京浜東北線川越線東武野田線といった通勤電車が結節する東京の北のベッドタウンとして発展した。近年では大宮駅は前述の路線に加え新幹線・埼京線埼玉新都市交通・湘南新宿ラインが乗り入れる埼玉県随一のターミナル駅となっている。駅の東側には旧中山道氷川神社方面に繁華街が形成され高島屋が出店しているほか、西口も新幹線開業に合わせて再開発が行われ大宮ソニックシティや駅前には大規模バスターミナルが建設され、これを囲むように丸井、ダイエー、そごうが出店している。
  • 大宮駅を出ると下り線は高崎線の線路を跨ぎ、右にカーブし北北東に進路をとる。併走する東武野田線を東に分けると土呂駅に着く。土呂駅北方の低地には東大宮操車場があり、大宮駅から併走している回送線がここまで伸びている。見沼代用水西縁を越え芝川を渡る地点からは東大宮操車場とその一端にあるJR東日本の乗務員訓練所が見える。台地に入り左にカーブすると東大宮駅である。東大宮駅まではさいたま市の市域であり宅地が多くを占めるが、市域を出た辺りから住宅地の合間に続く田畑と、冬は防風林ともなる雑木林といった関東近郊の沿線風景となり、これが宇都宮駅付近まで続く。大宮 - 古河間は群馬・埼玉の山岳地の降雨が東京湾に注ぐ流路帯を横断していく。まず、東大宮駅を出ると国道16号の高架橋をくぐり見沼代用水東縁および綾瀬川を渡る。両水路の河岸に連なる田畑を越えて再び市街地に入ると蓮田駅である。蓮田駅を出ると間もなく元荒川の橋梁を渡る。江戸時代以前は元荒川が荒川の本流であったが、利根川東遷事業と呼ばれる河川工事の結果、荒川は入間川に合流して隅田川(住田川)となる現在の流れに瀬替えされ、この川は元荒川となった。宅地の間に続く田畑と雑木林の中を走って白岡駅に着く。白岡駅を出て隼人堀川を越え東北自動車道の高架をくぐり姫宮落川を越すと新白岡駅で、この区間は主に田圃が続く。新白岡駅を過ぎ、田畑や果樹園を見ながら備前堀川、備前前堀川を越えて市街地に入り西から東北新幹線の高架、東から東武伊勢崎線の線路が近づくと久喜駅に着く。
  • 久喜付近からは車窓東側に筑波山が見えてくる。久喜を出て間もなく青毛堀川を越したところで東武伊勢崎線宇都宮線を跨ぎ西に分かれる。間もなく古利根川の源流部にあたる葛西用水を渡って東鷲宮駅に着く。この駅はかつて貨物駅を跨いでいた名残りで下り線は地上ホーム、上り線は高架ホームとなっており、駅南東部には新幹線の保線基地が、東口および北東部には集合住宅街が広がる。東鷲宮駅を出ると田園地帯を走り中川を渡り、築堤上に敷かれた東武日光線の線路が宇都宮線を跨ぐと住宅地となり程なく栗橋駅に着く。東武日光線直通特急は客扱いホームの無い連絡線を通り東武日光線に入る。栗橋駅を出ると宅地の間を右カーブを描きながら高度をかせいで築堤を登り、日本最大級の大河で坂東太郎の異名を冠す利根川を渡って茨城県に入る。この付近から車窓北側に日光の山並みが見えてくる。利根川鉄橋はしばしば強風による影響を受け、運転中止の原因となる。利根川は江戸時代中期以降、この地を経て鬼怒川と合流し銚子にて太平洋に注ぐ川となったが、それ以前は古利根川を経て東京湾に注いでいた。利根川の橋梁から続く築堤から高架を走り古河市大堤(元総和町)の距離の長い林を通り高架2面4線の古河駅に着く。古河市域では2箇所急カーブが存在し、45km/hの速度制限箇所では窓から15両編成の前後の車両を見ることができる。林の途中には車窓からトモエ乳業が見える。古河は宇都宮線唯一の茨城県内の駅であり、古くは渡良瀬川の渡し場があった場所で当時の交通の要衝であった。また室町時代には古河公方が座した土地としても知られ、その遺構は古河総合公園として整備されている。

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最終更新: 2008-09-23 (火) 21:43:39 (JST) (3165d) hatanaka